# 原本情報 九州大学アクセシビリティ・ピアサポーター 活動報告書 2024 山口紬、日永田涼葉、白水愛彩、中野愛、森悠一郎 編 九州大学キャンパスライフ・健康支援センター 2025年7月発行 # テキストデータ凡例 1. 原本の文字の太字、斜体、傍点(圏点)、下線は、スタイル設定を省略した。 2. 原本のページ番号を隅付き括弧(【 】)で囲い、原本のページが開始する位置に挿入した。例 【10ページ】 3. 各見出しの前には#(半角シャープ記号)を挿入した。見出しレベルを#の数で表すこととし、レベル1の見出しは#、レベル2の見出しは##、レベル3の見出しは###等とした。 4. 図等の内容説明は本文の図等のある位置の直後に挿入し、前後を【内容説明ここから】と【内容説明ここまで】の文字で囲った。 【1ページ】 # 目次 1. 組織概要 (p.3-6) アクセシビリティリーダー育成協議会認定資格(AL資格)とは 5 九州大学アクセシビリティ・ピアサポーターとは 6 2. 活動報告 (p.7-60) 【支援活動】 (p.7-33) IQネット 9 バリアフリーマップ・設備改善 11 パソコンノートテイク(PCNT) 12 CUDマップ 14 ソロ空間マップ 16 発達障害学生支援 18 キャンパススイッチ(発達障害のある生徒向け) 19 キャンパススイッチ(ろう・難聴の生徒向け) 21 入学式 式典情報保障 23 学位記授与式 式典情報保障 25 ルート探索アプリ 27 設備改善プラットフォーム 28 荷物の移動等の支援 30 バリアフリーマップマニュアル作成 31 パソコンノートテイク (PCNT) マニュアル作成 32 【直接支援に向けた研修】 (p.34-45) 研修 34 パソコンノートテイク講座 35 手話講座 37 車椅子ガイドヘルプ講座 39 視覚障害ガイドヘルプ講座 40 ゲートキーパー研修 42 工芸会ワークセンター見学 43 福祉にセツゾク! 44 【啓発活動】 (p.46-51) 広報・HP 46 いろことプロジェクト 47 補助犬フレンドリーキャンパス 49 啓発マンガ(MIA) 50 【学外連携】 (p.52-60) ALC 2023年度春 52 【2ページ】 ALC 2024年度夏 54 第20回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム 56 大阪大谷大学交流会 58 令和6年度 大学間連携プログラム(熊本大) 59 【会議等】 (p.61-68) 障害学生モニター会議 61 PS総会 62 定例会 64 運営会議 66 3. 参考資料 (p.69-) 2024年度PS一覧 71 アクセシビリティ・ピアサポートリーダー認定証授与 73 カバーデザイン制作意図 【3ページ】 # 1. 組織概要 【5ページ】 ## アクセシビリティリーダー育成協議会認定資格(AL資格)とは  アクセシビリティリーダー(以下、AL)とは、個人や社会、環境や状況の多様性をよく理解し、様々な文脈においてアクセシビリティの推進により可能性を開拓できる人材のことである(AL育成協議会)。  AL育成プログラム(以下、ALP)の資格とは、AL育成協議会によって設置された、ALの育成を目指して行うものである。ALPは、「教育課程」「資格認定」及び資格取得者を対象とした「インターンシップ」「キャンプ」で構成される、総合的な人材育成・活用プログラムである。教育課程を通して、アクセシビリティに関連する基礎概念、多様性理解、情報・環境・制度について体系的に学び、意識・経験に立脚したアクセシビリティ・コーディネートの技術・方法論を習得する。  AL資格には1級と2級があり、APSになるためには1級の資格取得が必要である。本学ではAL資格試験受験のための要件は以下の通りである。 参考: (最終閲覧日2025年2月19日) ・九州大学ホームページ 障害者支援ピア・サポーター学生について https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/university/publication/handicapped-support/handicapped ・インクルージョン支援推進室 http://www.chc.kyushu-u.ac.jp/~webpage/organization/barrierfree.html ・AL育成協議会 https://al-pc.jp/web/concept/ 【AL資格要件】 【内容説明ここから】 AL資格要件を示した図。AL2級資格要件は、以下のうち(1)、(2)を満たしたもの。AL1級資格要件は、以下のうち(1)、(2)、(3)、(4)を満たしたもの。 (1) オンライン講座【導入編】(90分) (2) オンライン講座【基礎編】(8時間) (3) アクセシビリティ関連授業の受講、もしくはPS活動時間:4pt取得 <該当するアクセシビリティ関連授業> 【基幹教育】 ・アクセシビリティ入門 ・バリアフリー支援入門 ・アクセシビリティ支援入門 ・ユニバーサルデザイン研究 【教育学部】 ・アクセシビリティ心理学講義Ⅰ ・アクセシビリティ心理学講義Ⅱ  <PS活動時間> ・8時間:1pt ・15時間:2pt ・30時間:4pt (4) アクセシビリティ関連授業の受講、もしくはPSマネジメント業務半期 <該当するアクセシビリティ関連授業> 【高年次基幹教育】 ・アクセシビリティ・マネジメント研究 【教育学部】 ・アクセシビリティ心理学演習 ・アクセシビリティ実践演習 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 【6ページ】 ## 九州大学アクセシビリティ・ピアサポーターとは  九州大学における「アクセシビリティ」とは、学内の施設や情報、サービスなどへのアクセスのしやすさを指す。九州大学アクセシビリティ・ピアサポーター(以下、PS)は、 九州大学の構成員(学生や教員)である「ピア」のアクセシビリティを高めるべく、全員が大学より委嘱を受け、多様な活動を展開している。PSの育成を担うのは、九州大学キャンパスライフ・健康支援センターインクルージョン支援推進室(以下、IN室)である。  PSの業務は総会、活動、活動報告である。総会は障害者支援の具体的な活動内容を取りまとめるために、年に3回実施している。活動は学内のアクセシビリティ向上のための支援活動のことを指し、直接支援、間接支援、その他の支援活動(情報発信など)、またPS学生の区分によってマネジメント業務などを行う。活動報告は、各年度で報告書を作成し活動を報告している。詳細は以降のページでそれぞれ取り上げる。  PSは2021年に策定された「九州大学アクセシビリティ・ピアサポーターに関する要項」(以下、「要項」)に基づいて活動している。「要項」にしたがい、PS学生は以下の3つの区分に分けられている。 ① スタンダード・ピアサポーター学生 (以下、SPS)  アクセシビリティ関連科目のうち、PSとして活動する年度の年度末までに2科目以上を履修、もしくは履修予定のある学生。 ② アドバンスド・ピアサポーター学生 (以下、APS)  SPSでの資格要件と直接支援活動に関連する要件を1つ以上満たし、かつAL1級の資格を持っている学生。活動内容としては、SPSの活動に加え、SPSが行う活動のマネジメント・助言・指導、PS活動全体のマネジメントに携わり、支援スキルの水準の維持・向上のため、各種研修会に係る企画・開催等を行う。 ③ エキスパート・ピアサポーター学生 (以下、EPS)  APSのうち資格要件に定める【補足】②にある条件を次の領域に区分し、いずれか2領域以上の要件を満たしていること。 (領域A:(1)(2)、領域B:(3)、領域C:(4)、領域D:(5)、領域E:(6)、領域F:(7))  活動内容としては、APSの活動に加え、PS全体に対し、専門的知識や経験を踏まえて、各活動内容に関する多角的視点の提示や育成に携わる。  なお、PCNT、映像教材への字幕挿入、手話サポーター、車椅子ガイドヘルプ、視覚障害者ガイドヘルプ、発達障害や精神障害者への支援など、定められた条件のいずれかを満たした場合のみ、関連する直接支援活動に関わることができる。間接支援活動や啓発活動、研修等への参加に制限はない。 【補足】 「アクセシビリティ関連科目」および「直接支援活動に関連する要件」は、「要項」により次のように定められている。 ① アクセシビリティ関連科目 (1)基幹教育科目 ・バリアフリー支援入門 ・ユニバーサルデザイン研究 ・アクセシビリティ入門 ・アクセシビリティ支援入門 ・アクセシビリティ基礎 ・アクセシビリティマネジメント研究 (※高年次基幹教育科目) (2)教育学部 専攻教育科目 ・アクセシビリティ心理学講義I ・アクセシビリティ心理学講義II ・アクセシビリティ心理学演習 ・アクセシビリティ実践演習 ② 直接支援活動に関連する要件 (1) パソコンノートテイク (2) 映像教材への字幕挿入 (3) 手話サポーター (4) 車椅子ガイドヘルプ (5) 視覚障害者ガイドヘルプ (6) 発達障害や精神障害者への支援 (7) その他の支援経験・助言経験など 【7ページ】 # 2. 活動報告 【9ページ】 ## 【IQネット】 文責:秋武百華 ### 1. 目的  本活動は福岡市教育委員会との共催の下で、大学進学を目指す発達障害のある中高生を対象に大学進学への移行支援を行う活動である。以下、3つの目的に沿って活動を実施した。 ①Self Program:自己理解を深める ②Progress Program:自身の強みを活かすために大学へのイメージを膨らませる ③Challenge Program:苦手なことに挑戦し、問題解決の手がかりをつかむ  なお、PSは中高生との関わりを通して発達障害に関する理解を深めるとともにその支援スキルの向上を目指した。 ### 2. メンバー リーダー:上田綾香 サブリーダー:馴松愛子 メンバー:幸野、小栁、上村、秋武、黒田、小野、瀧内、多田 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 7/13 2215教室 大学について調べよう 5名(5名) 9/21 1302教室 大学探検をしてみよう 5名(4名) 10/12 1302教室 大学についてもっと知りたいことを考えよう 5名(3名) 11/9 1302教室 自分の趣味の位置付け(研究・仕事・趣味)を考えよう 9名(3名) 12/7 1302教室 卒業・進学・就職後の生活を考えよう 10名(3名) 1/11 1302教室 大学での興味・関心の活かし方を知ろう 7名(2名) 2/15 1302教室 まとめ 10名(3名) 〔表 終わり〕 *参加人数の括弧内は中高生の参加人数 #### (2) 活動内容 ##### ①テーマ:大学の構造を知ろう  7月〜10月のプログラムでは、実際に大学について調べることや大学探検を通して大学へのイメージを膨らませるプログラム(Progress Program)を中心に進めた。  7月は、自身の興味関心が大学のどのようなところで活かせるかを、実際に大学のHPを見たり、PSに話を聞いたりする中で考え、調べた内容をクイズにして出題しあった。研究室やサークルについてクイズを出題する中で、各大学における専門領域の幅広さや他の中高生の興味・関心の違いを知ることができた。9月は、大学生の1日のスケジュールに沿って大学を探検し、大学の雰囲気を学んだ。合理的配慮について相談したい場合の対処法を知るために、実際にIN室で模擬相談を実施するなど、各中高生に対して、それぞれの課題に沿った時間割(図1)をPSが立案し、自分は空き時間は大学のどこで過ごすか/高校までと違う点について考えた。大学進学を間近に控える高校生については、IN室での相談の体験も実施した。10月は、9月に実施した大学探検の振り返りを行い、大学についてもっと知りたいことについてサークル活動や研究内容を中心に考えた。同じ空きコマであっても、過ごす場所・過ごし方が異なり、感じた内容を伝え合うことで大学生活について新たな視点を持つことができた。 図1 「大学探検のルート」例 【内容説明ここから】 大学探検を行うための時間割表。以下2つの課題について考えることができるように作成されている。 1. "空きコマ"の過ごし方を知ろう 2. 困ったときに頼る場所を知ろう 課題について考えるため、特に以下2つの状況が設定されている。 a. 2限の空きコマで、インクルージョン支援室にて合理的配慮の面談を行うようになっている。 b. 3限の空きコマで、「大学内で物をなくした」ことに気づき、学生支援課に聞きに行くようになっている。 説明のために1、2、a、b等の番号を付した。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ##### ②テーマ:自分の興味関心と、大学の関連について考えよう 【10ページ】  11月〜1月では、興味関心の観点から自己理解を深めるプログラム(Self Program)を中心に進めていった。  11月は、進路の決め方について、今後の進路を決めているか/趣味を勉強・仕事にしたいか等を2択で考え、中学〜高校のものさしを作成した。中学生など、これまでは将来の進路を想像することが困難な生徒も見られたが、ワークを通して数ヶ月後などの近い将来、数年後の遠い将来について考えるきっかけになったといえる。12月は、中学・高校卒業後の具体的な生活について、大学生に話を聞く中で今後の生活をイメージした。人間関係/自立/趣味/勉強のエリアに分かれてワークを進める中で、現在感じている自身の課題の解決策に対する解決方法を見つけることもできた。個人的な人間関係について相談する生徒も見られた。1月は、自分の趣味を整理し、趣味をどのような時間にしたいかを共有した(図2)。趣味に対して感じる面白さについて、お互いの共通点に意気投合し、相違点に注目する様子が見られた。 図2 「趣味の整理シート」PS作成例 【内容説明ここから】 趣味について整理した図。以下の5項目を記入できるようになっている。 1. 趣味の内容 2. 趣味に興味を持ったきっかけ 3. 趣味の面白い点 4. 趣味をどのような時間にしたいか 5. 趣味に取り組む上で悩んでいること 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ##### ④テーマ:IQネットについて考えよう  2月の最終回では、今年度のIQネットをクイズ形式で振り返るとともに、来年度のIQネットでやってみたいこと・頑張りたいことについて考えた。大学のイメージを整理するとともに、これからの進路を具体的に想像することができた。また、今年度IQネットを卒業する高校生から中学生へのアドバイスでは、高校卒業後の進路選択の説明ではなく、高校に入学するためにやるべきことや、高校生活のコツに関する話があり、自身が中学生だった時に立ち返ってコメントする様子が見られた。 ### 4. 活動の振り返り  今年度前期はAPS以上のPS・中高生で実施していたため、人数も少なく、一人ひとりの中高生の言動に寄り添いながら活動を進めることができた。後期はSPSも参加し、より中高生に近い立場で助言をしながら関わりについて学ぶなど、「支援者・参加者」としての役割を明確にして実施できた。  また、中高生に関しては、これまでは自分のことを中心に話していた高校生が、中学生へのアドバイスを求められた際に、自身に立ち返って話をしたり、本人たちが気になる質問に答えたりするなど、相手に配慮する様子がみられ、成長を感じた。さらに、PSと中高生とのワークで、学校での人間関係について相談するなど、IQネットが中高生にとって安心して話ができる場所になっているようにも感じた。  一方、進路や行事の関係で欠席する生徒も多くみられた。また、まだ進学のイメージがついていない中学生と大学進学希望のある高校生、大学進学をしないことを選択した高校生など、幅広い中高生が参加しており、それぞれのニーズに合ったプログラムを考えて実施していくことが困難であった。大学への移行支援ではあるが、学校生活での困り感を解決するための場としても意識していきたい。 【11ページ】 ## 【バリアフリーマップ・設備改善】 文責:古瀬健心 ### 1. 目的  公共施設や教育機関においては特に、多様な障害種を想定したバリアフリーマップ(以下BM)の作成が求められる。すべての人に対して機会の公正を担保することを目標とし、現時点では車いすユーザーをはじめ、主に身体障害者を対象としたBM作成を進めている。  設備改善では、学内の施設・設備におけるアクセシビリティの現状を調査し、報告書にまとめ、大学と共有することで、アクセシビリティの向上を図る。 ### 2. メンバー リーダー:古瀬健心 サブリーダー:岩元凛 メンバー:延原、髙畑、森、隈本、日永田 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 人数 6/6 オンライン アンケート作成 2人 6/13 オンライン 馬出メンバーへの聞き取り 1人 6/14 オンライン 馬出メンバーへの聞き取り 2人 6/17 オンライン 馬出メンバーへの聞き取り 1人 6/20 オンライン 聞き取りのまとめ 5人 6/27 イーストゾーンPSルーム 聞き取りのまとめ 5人 10/4 オンライン 馬出実地調査準備 3人 11/19 馬出キャンパス 馬出キャンパス実地調査 3人 11/20 馬出キャンパス 馬出キャンパス実地調査 3人 11/27 馬出キャンパス 馬出キャンパス実地調査 3人 12/24 PSルーム 馬出キャンパス反映作業 4人 1/20 PSルーム 馬出キャンパス反映作業 4人 1/21 PSルーム 馬出キャンパス反映作業 4人 1/28 伊都キャンパス 伊都キャンパス実地調査 3人 1/29 伊都キャンパス 伊都キャンパス実地調査 3人 2/6 伊都キャンパス 設備改善報告書作成 2人 2/10 伊都キャンパス 設備改善報告書作成 6人 2/17 馬出キャンパス 馬出BM実地調査 3人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  今年度は、主に馬出キャンパスBM作成と、伊都キャンパス設備改善報告書作成を行った。 ##### 2.1 馬出キャンパスBM作成  馬出キャンパスBM作成は、以下の順序で行った。まず、馬出キャンパスのPSによく使う施設についての聞き取り調査を行い、その結果を基に馬出BMにどの施設の情報を載せるべきかを検討した。次に、施設の情報を集めるために馬出キャンパスで実地調査を行った。そして、実地調査で得た情報を昨年度までに作成していた馬出BMに反映した。今後さらに情報を追加し、馬出BMを完成させる予定である(図1)。 図1 馬出BM 九州大学病院 【内容説明ここから】 馬出キャンパスのバリアフリーマップ。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 【12ページ】 ##### 2.2 設備改善  設備改善の活動では、昨年度報告した設備の改善状況を報告する経過報告と、調査中に新たに報告の必要があると判断した場所について新規報告を行っているが、対象施設・設備が増加し、PSの活動時間が不足したため、昨年度は経過報告書のみ作成した(図2)。  今年度も、伊都キャンパスのBM作成を行っていないので、付随して実施する新規報告を行わなかったという理由から、経過報告書のみを作成した。報告書は、施設を改善の必要度や改善の容易さにより 運用上の注意により改善が可能である対象2件、劣化・損傷により機能が損なわれている対象19件、設備改善が望ましい対象8件、設備改善の必要性が高い対象13件の計44件を報告した。 図2 2024年度経過報告抜粋 総合学習プラザ~駐車場への階段~ 【内容説明ここから】 設備改善に関する経過報告書の一例。総合学習プラザの駐車場への階段の設備改善の要望に関するもの。以下の3点が記載されている。 1. 問題点 2. 要望、改善案 3. 現状 説明のために、1、2等の番号を付した。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ### 4. 活動の振り返り  今年度は、馬出のPSに聞き取り調査を行ったことで、よく使われる施設を把握し、馬出BMに必要な情報を追加できた点が大きな成果である。また、これまで調査していなかった九州大学病院内の調査ができ、馬出BMのHP上での公開に向けて前進できた。  一方、活動時間等の理由から、聞き取り調査をしたのがPSのみであることには問題もある。学生のみではなく、病院に来院される外部の方や先生方などにも調査を行うべきであった。また、実地調査の時間内ではBM作成のための調査しかできなかったことで、報告すべき施設を見つけられず馬出キャンパスの設備改善報告書作成が出来なかったことが反省点である。 ## 【パソコンノートテイク(PCNT)】 文責:野中莉央 ### 1. 目的  音声情報へのアクセスが難しい学生(聴覚障害や発達障害のある学生)を対象として、音声情報を文字情報に変換し情報保障を行うことを目的として活動している。 ### 2. メンバー リーダー:重信まこ、野中莉央 メンバー:延原、濱、荒川、幸野、 小栁、髙畑、三浦、上村、清田、鈴木、武内、武末、中島、林、秋武、隈本、 黒田、白水、濱崎、福長、泉谷、 上田(慶)、大森、小野、瀧内、永野、日永田、吉村(計30名) ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 前期 授業(ゼミ含む)、集中講義、イベントなどでの情報保障(入学式、ろう・難聴者向けキャンパススイッチ、大阪大谷大学との交流)、ノートテイカー養成講座 後期 授業(ゼミ含む)、集中講義、イベントなどでの情報保障(学位記授与式)、利用学生との振り返り #### (2) 活動内容  上記授業やイベントなどで1~5名が対面またはオンラインで情報保障を担当した。利用者の要望や授業内容に応じて、遠隔情報保障システムcaptiOnlineと音声認識アプリUDトークを使い分けて支援を行った。情報保障の活動終了後に15分程度振り返りを実施し、工夫した点や課題点などを共有した。支援内容について振り返ることで、トラブルの対応や表記の仕方などについてテイカー内で共通認識を持つことができた。  また、9月にはオンラインで九州・沖縄地区国立大学ノートテイカー学生共同養成講座を実施した。九大PSのみならず、九州工業大 【13ページ】 学、長崎大学、宮崎大学、佐賀大学、琉球大学の学生にも多数参加していただいた。リーダーとIN室が事前に講座の時間や回数、取り扱う内容などを決め(表1)、それをもとにPCNT班のメンバーが詳細な指導案を作成した。講座は、PCNT班のメンバーが指導担当となり、進行や講義、実習、アドバイスなどを行った。全4回の講座に出席した九大PS10名、他大学の学生8名が本講座を修了した。 ノートテイカー学生共同養成講座の日程・各回の内容(一部抜粋) 〔表 開始〕 日程 活動内容 9/5 ・オリエンテーション ・聴覚障害学生支援の概要 ・captiOnlineの概要と操作 ・連係入力の説明と実習 9/12 ・整文入力 ・整文連係入力(複数話者) ・スクリーンショットの利用 ・整文連係入力(動画) 9/19 ・要約練習 ・要約1人入力 ・連係入力(動画) ・UDトーク 9/26 ・聴覚障害学生の心理(利用学生からの講話) ・研修会のまとめ ・ノートテイカーとしての心得 ・整文連係入力(模擬講義) 〔表 終わり〕 ### 4. 活動の振り返り  通常、PCNTは2名が入力担当、もう2名が訂正担当の計4名体制で支援を行う。しかし、前期の支援では、テイカー各々の履修状況などにより、支援に入ることのできる人数が確保できていなかったため、4人に満たない少人数で長時間ノートテイクを続けることもあった。その結果、入力が追いつかなかったり、誤字や脱字などの修正ができなかったりして、十分な情報保障を実施できないことがあった。後期からは夏季休業中に実施したノートテイカー養成講座を修了したテイカーも支援に入り始めたため、すべての授業やイベントで3~4名程度のテイカーを確保することができた。3~4名で交代しながら入力や訂正を行い、読みやすいログを作成することができたと感じている。  今年度は例年に比べて授業での情報保障の機会が少なかったものの、学外のイベントなどでの情報保障の機会が充実していた。そのため、式典なども含め、不特定多数の方を対象にした支援を多く実施することができた。個人を対象とする授業などとは対象者や影響力が異なり、情報保障を行っている姿やログを多くの方に見られる中でのPCNTは、自分たちが表出した内容が大画面に映し出され、多くの方に見られるため緊張感があった。今後も少しずつ経験を積んでいき、より質の高い情報保障を行っていきたいと思う。  また、今年度で利用学生が卒業される関係で、来年度は新規の支援依頼者がいない限り授業などでのPCNTの機会がない可能性が高い。したがって、PCNTの技術の維持・向上や、ノートテイカーに求められる理解・思考の醸成、調整力などを身につけることを目的とし、経験の浅いノートテイカーも実務経験ができる場の確保や研修が必要である。そこで、PCNT班で意見を出し合い、授業以外のPCNTの活動を充実させていきたいと考えている。具体的には、学内外のイベントへのPCNTの導入や他大学・近隣高校との連携、テイカーの技術向上知識の共有のための練習会などを活動案として検討を進めている。  ここからは所感を述べる。今年度私はあまり授業での支援に入れなかったが、学外イベントや学位記授与式などでのPCNTや講座の運営・指導を通して、以前よりもトラブルに迅速に対応したり、歴の浅いノートテイカーからの質問に答えたりできるようになり、徐々に技術や知識が身についてきていると実感している。リーダーとしては、PCNT班はPSの中でも人数の多い班であり、それらをまとめるのは容易なことではなかったが、事前アナウンスや個別の対応を徹底することでマネジメントを遂行することができた。ただ、支援に入るメンバーが固定化しつつあり、なかなか活動に入れていないメンバーもいるため、来年度は極力全員が支援に携われるような活動案を考えていきたい。 【14ページ】 ## 【CUDマップ】 文責:鈴木万結、大森日南子 ### 1. 目的  我々が取り組んでいるCUDは、「2色覚型を基点にした配色」である。2色覚を基点にして、3色覚にもわかりやすい配色の実現を目指している。地図閲覧者がどの色覚型を持つかに関わらず、見分けやすい配色のマップであることは、キャンパス内のアクセシビリティ向上に資する。  今年度は、前年度までの配色案の細部の修正点を洗い出し、キャンパスマップの貼り替えに向けて配色案の調整を行った。 ### 2. メンバー リーダー:鈴木万結 サブリーダー:大森日南子、南里凪咲 メンバー:濱、中島、林、内村 (他、須長先生、須長研究室と関わりのある芸術工学府生1名) ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール  場所は大橋キャンパス、定例会での活動である。参加人数は、PSのみの人数を記した。 〔表 開始〕 日程 活動内容 参加人数 7/1 改善点の洗い出し 5人 7/8 配色、地図自体の変更 4人 7/22 建物枠の導入の検討 3人 10/21 区別すべき場所を決定 4人 11/11 古墳の色を選定 6人 11/25 道路・公園・歩道の色と線のサンプル作成 6人 12/9 道路・公園・歩道の色と線のサンプル作成 4人 12/23 全体の見やすさを検討 5人 1/20 全体の見やすさを検討 6人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  Adobe Illustratorを用いて配色案を作成した。昨年度作成したマップを再度検討し、改善点を列挙したのち(7月1日)、必要以上に目立っていた古墳のサイズ変更などを行った(7月8日)。また建物の見やすさを確保するために、建物の枠の太さ、色について検討を行った(7月22日)。後期は、人のアクセス頻度と地図上の存在感のバランスを見直し(10月21日)、メインの建物と文字に対し、古墳とその文字が地図上でより目立たないように配色を修正した(11月11日)。その結果の修正案は次の通りである(図1・2・3)。 図1 なすび案  【内容説明ここから】 カラーユニバーサルデザインに配慮した伊都キャンパスのキャンパスマップ。なすびを想起させるような配色が用いられている。内容は14ページのとおり。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 図2 やさしさ案 【内容説明ここから】 カラーユニバーサルデザインに配慮した伊都キャンパスのキャンパスマップ。内容は14ページのとおり。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 図3 はちみつ案 【内容説明ここから】 カラーユニバーサルデザインに配慮した伊都キャンパスのキャンパスマップ。はちみつを想起させるような配色が用いられている。内容は14ページのとおり。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕  加えて、車道と歩道などの区別がしやすいよう検討した。①車道を枠線で囲う。②車道と歩道をそれぞれ異なる色で塗る。という2案を検討した。①については、車道枠の色と太さ、②については、車道と歩道両方の色を変えたサンプルを複数作成し、比較検討した(11月25日、12月9日)。 【15ページ】  地図全体の見やすさと印象を検討した結果、②案で道路を白色に、歩道や広場をクリーム色に塗る案を採用した(12月23日、1月20日)。地図の背景も白色で統一した。今年度完成版は次の通りである(図4・5・6)。   図4 なすび案 【内容説明ここから】 カラーユニバーサルデザインに配慮した伊都キャンパスのキャンパスマップの完成版。なすびを想起させるような配色が用いられている。内容は15ページのとおり。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 図5 やさしさ案 【内容説明ここから】 カラーユニバーサルデザインに配慮した伊都キャンパスのキャンパスマップの完成版。 内容は15ページのとおり。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 図6 はちみつ案 【内容説明ここから】 カラーユニバーサルデザインに配慮した伊都キャンパスのキャンパスマップの完成版。はちみつを想起させるような配色が用いられている。内容は15ページのとおり。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ### 4. 活動の振り返り  歩行者の安全を確保するために、車道と歩道の区別を明確にしたことが今年度の主な活動であった。車道と歩道の区別を拡張し、自動車が立ち入れる場所(白色)と自動車が立ち入れない場所(クリーム色)に分類した。また、Google Mapの航空写真を用いて確認したところ歩道の配置が実際の配置と異なる箇所があった。自動車の立ち入れる場所と立ち入れない場所の区別とともに、配置と縮尺が正しく表記されるように地図データそのものの修正も必要である。 【16ページ】 ## 【ソロ空間マップ】 文責:中島諒子 ### 1. 目的  学内には感覚過敏や対人不安などの特性から、多くの人や刺激がある環境では安心しにくい人たちがいると考えられる。これらの人は学内でのさまざまな刺激から疲弊しやすい。しかしながら、現在の本学では彼らが大学で「1人になれる」空間はどこにあるのかは分かりづらく、またそれぞれの特性に対応する「ソロ空間」がどこにあるのかについては示すことができていなかった。そのため、これらの人を対象とした「苦痛と思う空間から離れて1人になり、リフレッシュしたり落ち着いたりできるソロ空間」をまとめた「ソロ空間マップ」の作成が必要であると考えられた。今年度は大橋キャンパスのソロ空間マップを作成することを目的として活動した。 ### 2. メンバー リーダー:中島諒子 メンバー:濱、鈴木、林 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 6/10 定例会 論文調査 4人 6/17 定例会 アンケート作成 4人 6/24 定例会 アンケート集計、分類 1人 10/7 定例会 掲載内容の話し合い 1人 10/28 定例会 掲載内容の話し合い 1人 11/21 大橋 実地調査 2人 12/2 定例会 地図作成 2人 12/16 定例会 地図作成 2人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  定例会での活動を7回、実地調査を1回行った。まず、芸術工学府の学生が執筆した「聴覚過敏者が捉える大学キャンパスの音環境に関する調査研究(岩水、2024)」という論文を読み、大橋キャンパスを利用する学生を対象に大橋キャンパス内の1人で落ち着くことができる場所のアンケート調査を実施した。その調査結果と論文の内容をもとに、ソロ空間として適した場所を選定した。その後、実地調査を行った。 マップの完成図は図1、図2である。 ### 4. 活動の振り返り  今年度は今まで考えられていなかった大橋キャンパスのソロ空間をリストアップし、実地調査を行い、大橋キャンパスソロ空間マップ第1弾を完成させることができた。定例会の時間内に、大橋キャンパスのソロ空間の選定から地図作成までを完了させる必要があり、時間が限られている中での作業となった。そのため説明文の内容や全体のレイアウトに十分こだわることができなかった。来年度以降も本活動があった際は今年度の実地調査の結果を活かし、よりデザイン面に配慮したマップ作成を行っていきたい。 【17ページ】 図1 マップ完成図 【内容説明ここから】 大橋キャンパスのソロ空間マップ。9つのスポットが示されており、その位置は以下の通り。 1・2:1号館内 3:5号館内 4:5号館と7号館の間 5・6・7・8:芸術工学図書館内 9:6号館の南 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 図2 マップ説明図 【内容説明ここから】 各スポットの名前、特徴、音の種類、その他の注記を写真と共に説明している。 ①1号館1階ピアノ室 演奏を楽しみながら、落ち着ける空間 【音の種類】 ・空調(1部屋に1つ)の稼働音 ・隣の部屋の演奏音 *利用可能時間帯については、ピアノ教室の掲示を確認してください。 ②1号館3階アクティブラーニングスペース 椅子と机を動かせる自由な空間 【音の種類】 ・他の人の話し声 ・空調の稼働音 誰でも予約なしに、自由に使えます。 ③5号館3階533教室 シンプルなつくりの、静かな教室 【音の種類】 ・空調の稼働音 ・隣の部屋の授業音 ・廊下を歩く足音 *九大のスペース管理システムで、空いているかどうかがわかります。 ④5号館自販機近くのベンチ 自然を見ながらリラックスできる空間 【音の種類】 ・鳥の鳴き声 ・車の通る音 *人通りも少なく、ゆったりと自然を感じることができます。夜には電気がつきます。 ⑤図書館2階 勉強机 落ち着いた雰囲気で、いろんな机がある空間 【音の種類】 ・タイピング音 テスト前は利用者が多いため、場所を選ぶ必要があります。 ⑥図書館2階 アクティブラーニングコリドー 【音の種類】 ・鳥の鳴き声 ・他の人の話し声 ・階段を歩く足音 個人ブースとグループブースがあります。個人ブースは仕切りがあり、自分好みに光量を調節することができます。 *防音機能はありません。 ⑦図書館3階 窓際カウンター席 図書館の一番奥の隠れ的な空間 【音の種類】 ・通路を歩く足音 本棚で囲まれている狭い空間です。 A型USBポート、自由に色を変えられるライトがあります。とても静かなので集中したい時におすすめです。 ⑧図書館2階 工学図書スペース 大きな机を使える、のびのびとしたスペース 【音の種類】 ・通路を歩く足音 あまり人が入ってこない場所で、テスト前でも空いている穴場です。 ⑨スギの木のベンチ 自然を感じながらリラックスできる空間 【音の種類】 ・鳥の鳴き声 ・他の人の話し声 箱崎キャンパスに植栽されていたヒマラヤスギが使用されています。木の香りを感じながら落ち着くことができます。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 【18ページ】 ## 【発達障害学生支援】 文責:上田綾香 ### 1. 目的  修学上で困り感のある発達障害学生に対して、履修登録・申請手続き、スケジュール管理、課題・提出物管理などの援助といった、直接支援を行う。PSは、直接支援及びスーパーバイズ(以下、SV)を受ける中で、発達障害学生への理解を深めるとともに、様々な支援方法を知ることを目指した。 ### 2. メンバー リーダー:上田綾香 メンバー:中野、幸野、小栁、重信、 上村、武内、古瀬 ### 3. 今年度の活動 〔表 開始〕 対象学生 支援期間 担当PS SV頻度 A 2023.4〜2025.2 2023.4〜2024.9:幸野、重信 2024.10〜2025.3:幸野、武内 月1 B 2024.12〜2025.2 中野、古瀬 毎週 〔表 終わり〕 ※どちらのケースも1名のスーパーバイザー(上田)により行った。また、担当についていないPSは、やむを得ない事情にて担当PSが欠席する場合に、サポーターとして参加した。 #### (1) 活動スケジュール ※活動は、全てIN室内のPSルームで実施 ◎A:毎週火曜日13時〜14時 〔表 開始〕 日程 活動内容 4/5〜8/8 履修登録・時間割作成・課題/スケジュール管理等の直接支援及びSV 9/26 教員とPSでの前期の振り返りと、後期の支援方針の打ち合わせ 9/30 対象学生との前期の振り返り・後期の時間割作成 10/8〜2/12 課題・スケジュール管理などの直接支援及びSV 〔表 終わり〕 ※2月20日現在 ◎B:毎週金曜日13時〜14時 〔表 開始〕 日程 活動内容 11/27 教員とPSで、対象学生の情報共有 12/5 対象学生との顔合わせ・ニーズの確認 12/6〜2/14 課題・スケジュール管理、授業担当教員への送付メールの作成等の直接支援及びSV 〔表 終わり〕 ※2月20日現在 #### (2) 活動内容 ※個人情報保護により、詳述不可。 ### 4. 活動の振り返り  発達障害学生が抱える困り感や支援ニーズは個々により様々である。2024年度は新たにもう1名 (B) の利用が開始したことから、スーパーバイザーを含め、それぞれに合った支援について考えるきっかけが得られたと思う。一人の対象学生に行なっている支援をそのまま他の対象学生に行うのでは、必ずしも適しているとは言えず、それぞれの対象学生の言動の背景に常に目を向け、考えていくことが、各対象学生にとって適切な支援を検討するにあたって重要だということが改めて実感させられた。  直接支援の中では、支援者が対象学生に共感的に寄り添う形で関わるべきか、指示的に方向付けて関わるべきか、その塩梅に苦慮している場面が窺えた。また、焦りや困り等の感覚について、対象学生とPSの間で認識の差異が生じる場面では、PSがこの感覚をどのように取り扱うべきかについて葛藤を抱く場面も多く見られた。これらのような場面については、SVの中で積極的に取り上げ、本活動の目的に立ち返りながら関わりのポイントについて考える時間を取った。このようなSVでの振り返りをもとに、例えば、2人のPSが、対象学生に対して寄り添う形で関わる役と、指示的に方向づける役とで、役割分担をしながら関わることで、どちらの関わりも行えるように調整することができていた。他にも、対象学生自身にの意思で選択することに意味が 【19ページ】 ある行動については、PSから対象学生に選択を委ねる一方、進級要件等に関わる部分に関してはPSが指示的な関わり方を強調する等、その時々に応じて効果的な関わりを行うことができていた。  以上の活動を通して、まず、対象学生にとっては、単位取得や進級に向けたスケジュール管理などのやり取りを行う中で、自身にとってより過ごしやすい環境や、しやすい工夫の気づきを得ることができたと考えられる。また、直接支援に携わったPSにとっては、本活動の目的をもとに支援で目指すべきポイントへの理解を深めるとともに、発達障害に関する知識を実際の事例の中で理解していくことができたと考えられる。さらにスーパーバイザーにとっては、対象学生の特徴や実際に関わるPSの経験値等を総合してSVを実施する必要があることから、発達障害学生支援における多様さを再認識する機会となった。  今後の課題については、現在2名の学生の支援を行っているが、それぞれの担当間で支援情報の共有を行えていない点が挙げられる。上記で述べた通り、発達障害学生支援は多様である。したがって、PSにとって、発達障害に関するより豊富な知識の獲得や、個別支援の更なる充実を図るために、このような情報共有の時間を確保しながら、互いに学びを深めていく場も重要だと考えられる。 ##【キャンパススイッチ(発達障害のある生徒向け)】 文責:深堀由倫香 ### 1. 目的  発達障害のある中高生(既卒含む)が大学生活のイメージを持ち、大学生活にスムーズに移行できるような支援を行う。2024度は8月と3月に実施し、8月には大学生活において合理的配慮が必要な場面等について、3月には大学生活における学びの楽しさについてイメージし、体験するプログラムを検討した。 ### 2. メンバー リーダー:深堀由倫香 メンバー:重信、清田、白水、森下(8月)武内、秋武、森下、瀧内、南里(3月) ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 8月実施分 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 6/10 定例会 概要、目的 5人 6/24 定例会 チラシ、プログラム 4人 7/1 定例会 プログラム内の具体化 4人 7/22 定例会 プログラムの確認、参加者中高生の情報共有 5人 8/10 伊都キャンパス プログラム実施 6人 〔表 終わり〕 3月実施分 〔表 開始〕 〔製作者注:以下の表は原本では19ページから20ページまである。注、終わり〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 12/23 定例会 概要、テーマ決め、チラシ 4人 1/28 センターPSルーム スケジュール、プログラム 9人 2/12 センターPSルーム スケジュール、プログラム 8人 2/17 センターPSルーム ワークの内容決め、スケジュール 9人 2/26 センターPSルーム プログラム、スケジュール 7人 3/12 センター1501 リハーサル 4人 3/15 センター1601 プログラム実施 11人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容 ##### 2-1. 8月の活動  8月は、定例会で実際の大学生活でどのような困り感が生じ、どのような合理的配慮が必要かを知ることを目標として、プログラムを検討した。当日は目標に沿って①シラバスを用いた模擬講義の準備体験 ②模擬講義 ③模擬講義に関するグループワーク ④合理的配慮のレクチャー ⑤大学で必要な合理的配慮を考えるワーク ⑥発達障害学生の体験談 を行った。 参加中高生一人に対して一人のPSが担当し、それぞれ自分が持つ困り感や合理的配慮について考えられたようであったが、プログラム最後の方は参加中高生の疲れが見られた。 図1 当日使用したスライド 【内容説明ここから】 合理的配慮についての問いが示されたスライド。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ##### 2-2. 3月の活動  3月は、定例会で大学生活における学びの楽しさに着目してプログラムを検討した。当日は自分の興味やどのように生かすかについて考えることを目標として、①高校等と大学の違いについて ②気になる授業を見つけるワーク ③模擬講義 ④発達障害学生のお話 ⑤興味や得意の活かし方を考えるワーク を行った。大学生活について学習面についてはイメージができたという感想があった一方で、将来についての考え方に個人差があることをより考えていないといけないと感じた。 図2 当日使用したスライド 【内容説明ここから】 大学生活についての話を聞いた後、自分だったら興味や得意をどう活かすか考えるよう指示されているスライド。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ### 4. 活動の振り返り  8月の活動について、ワークの様子から参加中高生が自分の困り感や現在受けている合理的配慮について再度考えたり、大学入学後に必要な合理的配慮について知ったりする機会になったと感じられた。参加中高生からは、自分が困りそうな場面をイメージできた、合理的配慮について分かった等の感想があがった。反省として、後半にかけて参加高校生の疲れがみられ、中高生本人の中で十分に内容を咀嚼できていなかった点がある。また参加中高生から日常生活に関する質問があったが、休憩時間でしか生活について話せなかった。大学生と参加中高生が自由に関われる機会を取ることも必要だと考える。3月はテーマを変えて活動を行った。3月の活動では主に学習面における学びの楽しさをイメージできたという感想があげられた。また自分の興味や得意を学習面以外で活かそうという参加中高生もおり、視野を広げる点では目的に沿ったものとなった。反省として、参加中高生に対してPS学生が少なく、一人一人のサポートをしたり様子を見たりすることが難しかった点がある。そのため今回の目標に沿いながら活動を進めることがかなわなかった部分があると感じる。またプログラムの種類の多さから、一つ一つのワークの時間が短くなり、参加中高生の考えがまとまらない、深まらないまま 【21ページ】 次に進んでしまったことも改善すべき点である。2025度は今年度の反省点を踏まえ、プログラム内容を検討し、より大学生活についてイメージアップができるような場を作ることができるように検討していきたい。 ## 【キャンパススイッチ(ろう・難聴の生徒向け)】 文責:山口紬 ### 1. 目的  大学進学を考える、ろう・難聴の生徒向けに、オープンキャンパスを開催する。開催においては、参加したろう・難聴の生徒が「情報保障に関する学習」、「大学の授業体験・修学支援の体験」、「大学生との交流」を通して、自身に必要な配慮と大学で得られる支援の提供について理解を深めることを目的とする。 ### 2. メンバー リーダー:山口紬 メンバー:髙畑、武末、野中 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 6/10 定例会 全体の流れ確認、前年度の振り返り、プログラム内容検討、チラシ作成者決定 4人 6/24 定例会 プログラム内容検討 4人 7/8 定例会 当日資料の作成、チラシ確認・完成 4人 7/22 定例会 当日資料の完成、プログラム最終確認 4人 10/2 2210教室/2406教室(授業体験) キャンパススイッチ当日(オープニング、授業体験、エンディング) 3人 10/7 定例会 当日の振り返り 4人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  10月2日(水)の当日に向けて、前期の定例会全4回でプログラム内容の検討、当日資料の作成等を行なった。また、定例会外でチ 【22ページ】 ラシの作成や印刷、各高校への送付、X(旧Twitter)やHPへの掲載依頼、パソコンノートテイク(以下、PCNT)担当者の依頼も行った。当日は高校生2名、PSはキャンパススイッチ担当3名とPCNT担当5名が参加し、以下のようなスケジュールで進行した(表1)。当日の情報保障は手話、PCNT、UDトーク、ロジャーペン(参加者持参)である。 表1 当日のスケジュール 〔表 開始〕 時間 内容 13:30~ 開場 14:00~14:25 自己紹介、情報保障についての説明など 14:40~16:10 授業体験(科目:健康科学・内科学から見たキャンパスライフ、2406教室) 16:30~17:10 グループワークで体験の感想共有(付箋記入、感想のグループ化、まとめた内容を発表) 17:10~17:30 歓談、解散 〔表 終わり〕 図1 当日使用した資料 【内容説明ここから】 グループワーク時の感想共有方法の指示をしたスライド。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 図2 当日使用した資料 【内容説明ここから】 アクセシビリティについて説明したスライド。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ### 4. 活動の振り返り  今年度の活動では、大学で実際に行なっている情報保障を組み込んだプログラムの構成、参加者が主体となるようなグループワークのつくり方を工夫した。その結果、参加者のニーズや特性に合わせたオープンキャンパスが実現され、「情報保障に関する学習」、「大学の授業体験・修学支援の体験」を通して、大学進学をする上で自身に必要な配慮と、大学で得られる支援の提供についての理解を深めるという、本活動の目的の大半は達成できたと考える。  一方で、事前準備におけるPCNT班との連携や広報、プログラムにおける参加者同士、参加者とPSが対話する場面において課題が残った。特にPSの関わりに着目すると、グループワークで参加者の間に立ったことで参加者同士の交流がしにくくなったり、感想の分類が難しかったりした。また、急遽手話通訳をすることとなったため、情報保障の説明部分などの通訳に不安があった。加えて話者とは別のところで手話通訳したため、話者の方を参加者が向きづらかった。それらを踏まえて、特にグループワークは事前のシミュレーションが必要であると考える。その中で、PSの立ち位置や、感想共有の方法などを確認する必要があった。反省では、感想の共有の方法について、一つずつ取り上げ、参加者に聞きながらグループ分けを考えていくとよいのではないかとの改善案も出た。  これらを踏まえ来年度は、高校生参加者の募集締切日を工夫するなど広報を見直すことや、開催日や授業体験の見直し(より短い模擬授業にするなど)、早い段階でPCNT班と資料の情報共有を行うこと、参加者同士や参加者と大学生のコミュニケーションを取りやすい仕組みづくりをするなどの準備が必要であると考える。特に大学生の関わりとして、グループワーク時の方法の工夫、余った時間のつなぎ方の工夫、手話通訳などについて、事前に検討して準備を進めることが、参加者がより良い体験・交流を行い、大学を体験し大学進学のイメージを持つことにつながると考える。 【23ページ】 ## 【入学式 式典情報保障】 文責:幸野優希、髙畑夏希、福長奏 ### ①手話通訳(幸野) #### 1. 目的  2024年度入学式(学部・大学院)にて手話通訳を行った。学内には手話を使う当事者がいることに加え、式典を視聴する保護者などの手話ユーザー、聴覚障害のある中高生の大学選びの参考のために、今回から実施した。 #### 2. メンバー 幸野優希、白水愛彩 (手話通訳士・友池はすみ) #### 3. 今年度の活動 ##### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 3/19 オンライン 手話表現の確認 2人 3/26 オンライン 手話表現の確認 2人 4/2 椎木講堂 リハーサル 2人 4/3 椎木講堂 入学式、振り返り 2人 〔表 終わり〕 ##### (2) 活動内容  入学式で、司会・新入生代表誓詞朗読・総長告辞等の手話通訳を行った。10分程度を目安に、学生2名で交代しながら行った。総長告辞や来賓祝辞は内容が難解で、事前にいただいていた原稿とは異なるお話をされる可能性があったため、友池さんに通訳を依頼した。  事前に、手話通訳士の友池さんにご指導いただきながら、手話表現の確認を行った。 #### 4. 活動の振り返り  事前にいただいた原稿を見ながら手話表現を考える際に、どうしても日本語ベースで考えてしまい、原稿の言葉と一言一句違わぬような手話表現をしようとしていた。しかし、手話通訳者としても活動している間田先生から、「日本語をそのまま手話に変換するのではなく、言葉の意味を考えて、手話を見る人にとってわかりやすい表現を考える必要がある」という助言をいただいたため、簡単な言葉への言い換えや身振りを交えながら、読み取りやすい手話表現を用いるように心がけた。  また、練習を重ねていくうち、事前に確認した手話をスムーズに表現できるようになったが、手話通訳を見る人にとってはスピードが速すぎるのではないか、という懸念が生じた。見ている人に読み取ってもらうことが手話通訳の前提であるため、原稿の中から必要な要素を抜き出し、一定時間に表現する手話の数を多くしすぎないように注意した。  私は、IN室が開催している手話講座を3年間受講し、手話検定1級を取得するなどして、勉強を始めた当初に比べると、手話を用いたコミュニケーションができるようになった。しかし、今回の手話通訳を担当して、日常生活でのコミュニケーションと通訳とでは大きな違いがあると感じた。日常のコミュニケーションでは、自分のもっている手話の語彙を用いて、単語の表現が分からないときには指文字や身振りなども併せて自分の意思を相手に伝えようと試みるが、式典での通訳ではそれは許されない。九州大学の代表として壇上に立っているため、正式な手話表現を用いて、音声情報を正確に伝達しなければならない。手話通訳士になるためには資格が必要とされている意味や、自身の手話技術の乏しさを再確認した。この経験を忘れず、今後も手話の学びを継続していこうと思っている。 ### ②リアルタイム字幕(髙畑・福長) #### 1. 目的  聴覚障害者や発達障害者など、音声情報を聞き取り、理解することに難しさがある学生や職員・保護者等を対象者とした。2024年度入学式(学部・大学院)にて、音声情報を文字情報に変換し、対象者の情報へのアクセスを保障することを目的として行った。 #### 2. メンバー 髙畑夏希、武末愛理、野中莉央、福長奏 #### 3. 今年度の活動 ##### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 4/2 椎木講堂 リハーサル 4人 4/3 椎木講堂 入学式、振り返り 4人 〔表 終わり〕 ##### (2) 活動内容 ・事前準備  事前に原稿があるものについて、原稿ロールを作成した。また、表出パネルを見なが 【24ページ】 ら、わかりやすい字幕づくりにするための改行や「」を加え、誤字脱字や行間を確認した。 ・支援当日  式が始まる前に、原稿がない部分の入力方法や、原稿と変更があった場合の対応などを話し合った。式中は、話者が言葉を発し終えた後に字幕を表出した。式の中でブザー音や拍手が鳴る場面では、「(ブザー音)」、「(拍手)」などと表出した。 ・支援後  今後の課題点と、その改善策を話し合い、次回の情報保障への引継ぎ資料を作成した。 #### 4. 活動の振り返り  学位授与式であった反省点を活かし、横一列に並んで経験者・上級生を未経験者が挟む形で座った。これによって、質問や伝達をスムーズに行えた。式典情報保障の経験者が未経験者に教えながら原稿ロールを作成し、表出の練習を行った。  反省点は、式典中に火災報知器がなり、急遽アナウンスが追加された際の対応が遅れてしまったことである。原稿がなかったため、手打ちで表出したが、担当者4人が一斉に入力を行う形となった。イレギュラー時の対応については事前に話し合い、入力担当、訂正担当を決めておくとよい。  今回の課題や対策を次回へ引き継ぐことが重要である。今後の支援の中でも、「誰に向けた保障なのか」を意識し、対象者の情報アクセスの向上に努めたい。 図1 式典当日のスクリーン 【内容説明ここから】 式典当日、スクリーンに表示された字幕と、手話通訳をする学生の写真。隣には実際の式典の壇上の写真も並べられている。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 【25ページ】 ## 【学位記授与式 式典情報保障】 文責:秋武百華、武内悠、 古瀬健心、吉村歩乃佳 ### ① 手話通訳(秋武、武内、古瀬) #### 1. 目的  2024年度学位記授与式(学士・大学院)にて手話による情報保障(手話通訳)を行った。学内には手話を使う学生・教職員がいることに加え、式典を視聴する保護者などの手話ユーザーや、手話を使う中高生の大学選びの参考、全学への手話の啓発を目的とする。 #### 2. メンバー 武内、古瀬、秋武 #### 3. 今年度の活動 ##### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 3/12 PSルーム 担当箇所の決定 2人 3/14 PSルーム 手話表現の確認 2人 3/19 PSルーム 手話表現の確認 3人 3/21 PSルーム 手話表現の確認 3人 3/24 椎木講堂、PSルーム 手話表現の確認、リハーサル 3人 3/25 椎木講堂、PSルーム 学位記授与式、振り返り 3人 ##### (2) 活動内容  学位記授与式での内容を手話通訳を実施した。事前に、先生方にご指導をいただきながら手話表現の確認を行った。昨年度は、式典の一部を手話通訳士に依頼したが、今年度からは式典の全ての手話通訳を学生が担当した。 図1 実際の手話通訳の様子 【内容説明ここから】 学生が壇上で手話通訳をする様子の写真。2名の学生の写真が横に並べられている。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 #### 4. 活動の振り返り  学生のみでの通訳は初めてであったが、先生方にご指導いただきながら、学生同士で協力して情報保障を担うことができた。用意された原稿を手話に翻訳し、「伝える」ことを意識して分かりやすい表現となるように工夫したり考えたりした。一方、苦手な部分の指文字などは表現するだけで精一杯になり、読み取りやすさに配慮できなかったことなど、実際にする手話がきちんと情報保障になっているのかまで考えることができなかった点を反省したい。手話は言語であり、字幕では補えきれない情報があるため、それを伝える必要があることを、会場の学生・教職員・保護者などの様々な人に知ってもらえる機会にもなったと感じる。式典をきっかけに、「知り合いが通訳をしていたから」等の理由で手話に興味を持ってくれた方もいた。まずは、手話に興味を持ってもらうことが情報保障について考えるきっかけとなり、情報保障の幅を広げることにつながると思う。 ### ②リアルタイム字幕(吉村) #### 1. 目的  聴覚障害者や発達障害者など、音声情報を聞き取り、理解することが難しい学生や職員・保護者を対象者として、字幕を表出した。2024年度学位記授与式(学士・大学院)にて、音声情報を文字情報に変換し、対象者の情報へのアクセスを保障することを目的とする。 #### 2. メンバー 黒田、野中、小野、吉村 【26ページ】 #### 3. 今年度の活動 ##### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 3/24 椎木講堂 前ロール作成、リハーサル 4人 3/25 椎木講堂、IN室 学位記授与式、振り返り 4人 〔表 終わり〕 ##### (2) 活動内容 ・事前準備  まず、パソコンやモニター等機材の配置を確認・決定した(図2)。その後、司会、総長告辞など、事前に原稿があるものは前ロールを作成し、全体を通す練習を行った。その際、作成した前ロールの誤字脱字や行間を確認した。 ・支援当日  式典が始まる直前にも字幕の表出にずれがないか再確認した。また、原稿の修正があれば修正箇所を前ロールに反映させた。式開始後は話者が話すタイミングに合わせて字幕を表出した。加えて、原稿にない言葉や学生表彰で欠席者が出た際の「本日は欠席です。」等を状況に合わせて表出した。 ・支援後  45分ほどで振り返りを行い、担当者各々の感想や課題点を共有した。 図2 機材配置の様子 【内容説明ここから】 パソコンノートテイクに用いるモニター、ノートパソコン、原稿などが机の上に並べられている写真。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 #### 4. 活動の振り返り  今回は式典情報保障の経験者2人を中心に配置し、両端に初参加の学生を配置したことで連係がとりやすかった。  式典前に前ロールの表出担当箇所を4人それぞれ決め、前ロールの表出担当以外の仕事の振り分けも行ったことで基本はスムーズに表出ができた(今回の役割分担:前ロールの表出担当1人、表出前の前ロール修正担当1人、連係入力によるアドリブ対応2人)。特に、学士学位記授与の際の総長による「おめでとうございます。」という言葉の対応は迅速にできていた。  一方、後ろの方の席に座った学生から字幕が見えにくかったという声があった。そこで今後の課題点として、字幕の読みやすさの追求が挙げられる。そのためには、事前に客席側から字幕の見え方を確認する必要がある。また、YouTube配信をスマホ等で視聴可能だと周知させ、手元で字幕を見るという方法が取れるようにしていきたい。 【27ページ】 ## 【ルート探索アプリ】 文責:延原拓叶 ### 1. 目的  九大伊都キャンパスの利用者を対象にキャンパス内での機会均等、また安全な移動を保障するために、バリアフリーを考慮したキャンパス内の移動経路をアプリによって提供することを目的とする。 ### 2. メンバー リーダー:延原拓叶 サブリーダー:上田慶子 メンバー:藤原、森、内村、石田 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 5/1 センターPSルーム プラットフォーム検討 4人 6/26 センターPSルーム ミーティング 2人 7/16 センターPSルーム 車いすユーザーへのヒアリング 2人 8/7 センターPSルーム 車いすユーザーへのヒアリング 2人 10/16 センターPSルーム 新メンバー向け活動説明・実地調査 4人 10/25 センターPSルーム ミーティング 5人 11/5 センターPSルーム 実地調査・IOS版の検討 3人 11/12 センターPSルーム 実地調査・IOS版の検討 3人 11/22 センターPSルーム アプリの不具合確認・修正 3人 12/6 センターPSルーム アプリの不具合確認・修正 4人 12/20 センターPSルーム アプリの不具合確認・修正 4人 12/24 センターPSルーム アプリの不具合確認・修正 2人 1/24 センターPSルーム アプリの不具合確認・修正 3人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容 ◎プラットフォーム検討  直近のGoogle Play storeの規約変更により、アプリの一般公開が困難になったことを受け、どのようにアプリをユーザーに利用してもらうか、そもそもアプリ形式でルートを提供することが最適かという点について再検討を行った。その結果、「ルート探索はアプリとして提供し、希望する利用者はPSルームでインストールを行う」というユースケースを目標とすることに修正した。 ◎車いすユーザーへのヒアリング  利用対象者である本学の車いすユーザーの学生・教職員・その他構成員を対象にヒアリングを行った。実際にアプリを触ってもらいルートの検証や現実性、アプリそのものの仕様について意見を頂き、実装にあたって解決すべき課題を整理した。 ◎実地調査・IOS版検討  ヒアリングで得られた課題をもとに、実地調査を行った。具体的には、車いすユーザーの利用頻度が多いセンターゾーンのエレベーターとその周辺のルートについて調査を行った。また、想定されるユースケースに基づき、IOS版の実装に向けた調査を行った。 ◎アプリの不具合確認・修正  実地調査で得られたデータを追加し、ルートの妥当性の確認を行った。実際の利用を想定して様々なルートの探索を行い、その結果が車いすユーザーにとって最適なルートであるかの確認を行った。最適でないものについてはデータ更新やアプリの修正により改善を行った。 【28ページ】 図1 アプリ動作イメージ 【内容説明ここから】 アプリの動作イメージを示した図。地図上で、エレベーターがある箇所を通るバリアフリーなルートを表示している。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ### 4. 活動の振り返り  本年度は活動方針として前年度の活動をベースに、機能と対応地区を絞り、アプリのリリースを最低目標として活動を行った。結果としては、リリースに必要なアプリの完成度を達成することはできたものの、リリースの手続きを年度内に終えることができなかった。活動の振り返りとして、当初の予定からやや進捗が遅くなってしまったことがあげられる。原因としては、アプリの修正に時間がかかったことがあげられる。本年度は実際の利用を想定したアプリの改善に重きを置いて活動を行った。その結果、潜在的なバグの発見につながりアプリの品質を向上できた。一方で、バグ修正が可能なプログラム担当が班内で1名のみであり、全体の活動を止めてしまう状況が見られた。バグや想定しないトラブルを見越して早期、かつ余裕を持った活動計画の策定が重要であると考える。 ## 【設備改善プラットフォーム】 文責:楢木うだつ ### 1. 目的  大学構内の物理的バリアを発見しそれを報告する活動は以前から設備改善班で行われてきた。しかしながら、PSの所属するキャンパスの偏りなどにより、大学全体を網羅することが難しいという現状があった。そこで、昨年度より、キャンパス利用者(学生・教職員・来訪者など)がキャンパス内の物理的バリアについて情報を報告できるプラットフォーム(設備改善プラットフォーム)の構築をめざす活動が始まった。  昨年度は、設備改善プラットフォームとして公式LINEおよびLINEオープンチャットを修正し、試行まで行った。今年度は、設備改善プラットフォームをキャンパス内で見つけたバリアを気軽に投稿できる場として普及させていくことを目的として活動を行った。具体的には、昨年度の試行で寄せられた回答の分析、そして複数の媒体での試行を実施した。 ### 2. メンバー リーダー :楢木うだつ サブリーダー :江口、黄、本岡 メンバー :荒川、井之上、松尾、 三浦(前期のみ参加) ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 活動場所:定例会 ※伊都キャンパス学生は対面、馬出はオンライン。 〔表 開始〕 〔製作者注:以下の表は原本では28ページから29ページまである。注、終わり〕 日程 活動内容 参加人数 6/17 昨年度の試行結果の分析 5人 7/1 昨年度の試行結果の分析 5人 10/21 第1回試行の準備 6人 10/28 第1回試行の準備 6人 11/11 第1回試行結果の分析 7人 11/25 第1回試行結果の分析 6人 12/2 第2回試行の準備 6人 12/9 第2回試行結果の分析 7人 12/16 第2回試行結果の分析 7人 12/23 ガイドラインの策定、総括 7人 1/20 ガイドラインの策定、総括 7人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  今年度は11月および12月の合計2回の試行を実施した。第1回試行では、Googleフォームを通して物理的バリアの報告を求めた。ポスターやSNS、HP等でプラットフォームの周知を行い、試行期間中に15件の報告が寄せられた。報告の中には、「教室の案内プレートに点字表示がない」など、物理的バリアにあたるとは考えにくいものが散見された。これは、物理的バリアの意味が報告者に伝わりにくかったためだと考えられる。  そこで、続く第2回試行は報告対象を「不便な階段」や「危険な段差」に限定して実施した。また、媒体による報告のしやすさを検討するため、LINEオープンチャットをプラットフォームとして用いた。試行期間中には5件の報告が寄せられた。ビッグさんど(伊都キャンパスセンターゾーン食堂)前の側溝のふたが空いていて危険である、駐輪中のバイクがスロープをふさいでしまっている等、いずれも物理的バリアに該当しうると判断されるものであった。  Googleフォームに比して回答数が少なかった要因としては、LINEオープンチャットは匿名とはいえ発言が参加者全員に見られるために報告がしにくい、といったことが考えられる。  以上をふまえ、設備改善プラットフォームの実装にあたっては、Googleフォームを媒体として使用し、また「危険な段差」や「放置自転車」のようにテーマを設定して募集することを運営方針とすることに決定した。 図1 Googleフォーム上で実施したプラットフォームの画面(一部) 【内容説明ここから】 「設備改善プラットフォーム【第1回試行】」のタイトルの下、キャンパス内で物理的バリアを感じた場所を、写真や理由をつけて報告できる内容になっている。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ### 4. 活動の振り返り  本年度は試行を複数回にわたって実施したため、プラットフォームにはどの媒体がよいか、どのような形で報告を求めるのがよいか、という2点を慎重に検討することができた。また、実際にどのような報告がキャンパス利用者から上がってくるのかも見ることができたのも大きいと感じる。しかしながら、目的としていた設備改善プラットフォームの普及までは実現させることができなかった。その理由としては、設備改善プラットフォームを普及させるまでの余裕を持ったスケジュールで進められなかったこと、周知が不十分でなかったこと等が挙げられる。こうした点をふまえつつ、次年度はバリアフリーマップ・設備改善班などとも連携しながら、設備改善プラットフォームをキャンパス利用者が気軽に物理的バリアを報告できる場として普及させ、キャンパスのバリアフリーを推進していきたい。 【30ページ】 ## 【荷物の移動等の支援】 文責:古瀬健心、深堀由倫香 ### 1. 目的  電動車いすを使用しており、大学において教室間の移動支援を必要とする学生に対し授業の前後に授業準備の支援(物品の移動等)を行い、授業の受講等における物理的バリアの解消を行うことを目的とする。 ### 2. メンバー 小柳、古瀬、白水、深堀、岩本、上田(慶)、大野、吉村 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール  利用学生から支援の希望があった授業の開始前10分間と終了後10分間で支援を行った。詳細な活動時間等は、利用学生の個人情報保護のため省略する。 #### (2) 活動内容  毎回の支援では、主に移動支援と、授業準備の支援を行った。  移動支援では、待ち合わせをした場所から次の授業がある教室までの移動に付き添い、スムーズに移動ができるようにした。特に、移動の際に人混みが出来ている際には、車いすが歩行者と衝突することが無いようにPSが車いすユーザーの斜め前くらいに居ながら周囲に気を払った。また、利用学生からの要望に応じて、利用学生の荷物を持って移動した。  授業の準備の支援では、利用学生に授業で使うものを聞き、それを基にバッグから必要なものを取り出し、授業の準備するのを手伝った。 ### 4. 活動の振り返り  荷物の移動等の支援は、2024年度から始まった活動だった。私は1年間活動に従事したが、回を重ねるごとに利用学生のニーズを理解し、スムーズに支援ができるようになった。活動中には過度な手助けにならないよう、また利用学生が言いたいことを言えないということにならないように利用学生とのコミュニケーションを適宜取ることを心がけていた。また、移動の際に人混み等で移動しづらかったこと等を経験し、車いすユーザーの授業を受ける際の困り感について理解を深めることが出来たと思う。その困り感から分かった大学内での移動しにくい場所を、まとめたり図にしたりすることで車いすユーザーだけでなく大学で過ごす全員が過ごしやすい環境ができるのではないかと考える。  今年度課題だと感じたことは、以下の2点である。1点目は急な変更が必要になった時の対応方法が不明瞭であった。例えば、利用学生の急な時間割変更があった際に、メンバー間での情報共有に時間がかかってしまった。利用学生、IN室、PSの三者で対応を事前に確認しておくべきであった。振り返りの際には、案としてslackやディスコード等のアプリを用いて予定変更等の連絡を行うという考えが出された。2点目は、電動車いすの使い方を十分に理解しないまま支援に入っていた点である。電動車いすについては電源の入れ方、消し方は共有されていたものの、具体的な動かし方や緊急時の対応方法については理解が十分でなかった。今回の活動では電動車いすの転倒等は起こらなかったが使い方を理解しておくことで、万が一電動車いすを使用する上で危険な状況になっても、必要な対応ができるようにしておきたい。  今後、荷物の移動等の支援において今活動の課題を生かしてPS内やIN室の先生方との情報共有や意思疎通を図る必要があると感じた。さらに電動車いすを含む車いすについてPSが理解を深めることも重要になるだろう。そのためには車いすに関する研修や活動等を行う必要が出てくるだろうと考える。 【31ページ】 ## 【バリアフリーマップマニュアル作成班】 文責:石田華蓮 ### 1. 目的  バリアフリーマップ(以下、BM)を作成する際のマニュアル作成を行う。実地調査や編集経験のないPSでも、BMマップの作成が可能となるようなマニュアルの作成を目的とする。 ### 2. メンバー リーダー:髙畑夏希 サブリーダー:石田華蓮、北村結衣菜 メンバー:古瀬、泉谷、岩元、日永田 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 10/7 定例会 既存のBM作成マニュアルの改善点の議論 7人 10/28 定例会 既存のマニュアルに加える変更点の決定 7人 11/11 定例会 BM作成マニュアルの修正・加筆作業 6人 12/2 定例会 BM作成マニュアルの修正・加筆作業 7人 12/9 定例会 BM作成マニュアルの修正・加筆作業 7人 12/23 定例会 BM作成マニュアルの修正・加筆作業 7人 2/7 オンライン BM作成マニュアルの修正・加筆作業 1人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  本年度以前に作成されたマニュアルの改善点について気づいたことを班内で共有した。その中から、年内の活動日数での実現性や技術も考慮した上で、年内に既存マニュアルに変更を加える箇所を決定した。各活動日にはその日変更する項目やページを分担し作業した。まずSPSが各自で文書作成アプリを用いてマニュアルの説明文の記述について加筆・修正し、改良の終わった箇所から随時APS・EPSとドライブ上で共有し、ダブルチェックを実施した。次にSPSが使用経験のない編集ソフト使用箇所については、APS及びEPSが担当した。 図1 BMマニュアル表紙 【内容説明ここから】 BMマニュアルの表紙スライド。右側に目次が示されている。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 図2 BMマニュアル編集画面 〔図 終わり〕 ### 4. 活動の振り返り  既存のマニュアルに加筆・修正する形で活動を進めたため、年度内に当初予定していた分の変更を行うことが出来た。既存のマニュアルと聞くと、一見完成されたもののように思っていたが、活動についてほとんど知らないSPSの立場から既存のマニュアルを見ることで、改善点が見つかった。それを受け、各セクションの説明の表現をより理解しやすいよ 【32ページ】 うに加筆・修正したり、全体を通しての見やすさの観点から、ページ毎のレイアウトの細かい調整をしたりした。例えば、『事前準備』のページで、以前は『リーダー』と『参加者』で持参物を分けて表記していた。これを本年度は統合して表記し、準備物の数の把握が容易になるように参加人数を『6人』から『3人』の少人数単位にした。また、同ページ内の『白地図の準備』については、重要な説明にアンダーラインを引いて強調した。そして、『車椅子の準備』の項目では、車椅子の借り方の記述がなかった為、具体的に記述した。この他、『調査本番』のページでは、『調査の流れ』の項目内の文言や項目を削除したり、『調査事項リスト』のページでは、表記の変更があっ記号を最新のものに変更し、以前は『エレベーター・オストメイト設備・乳幼児設備について』という説明に使われていた右半分を『注意点』とし、BM作成の際に役立つ情報を各項目に分けて記述したりした。これにより、この活動の当初の目的を一定水準において達成できたといえる。 しかし、この活動を今年度で終わらせるべきではない。本年度のマニュアルを次年度以降も改良し続けることで、このマニュアルは更に秀逸なものとなるからだ。BMの活動は継続することから、その中で新たにマニュアル化すべき事項が生じる可能性がある。そういった点で、マニュアル作成は継続すると良いだろう。この際、他の活動班と連携することで新たな活動班が生まれることも期待できる。また、マニュアルを音声媒体にしたり、AI等の先端技術の活用により、必要な情報だけを瞬時に提供できるマニュアルを作成したりすることで、マニュアルの読み取りに困難さを感じる当事者PSでもBM作成を行うことが可能になるだろう。この際、他大学と連携するという案も魅力的だ。 ## 【パソコンノートテイク(PCNT)マニュアル班】 文責:吉村歩乃佳、白水愛彩 ### 1. 目的  情報保障の一つの手段であるパソコンノートテイク(以下、PCNT)に携わる上で必要な技術や知識等の情報をまとめたマニュアルを作成し、完成後には本マニュアルをインターネット上で公開する予定である。PCNTマニュアルを公開することで多くの方にPCNTの技術・知識を伝え、また、PS内で開講しているPCNT講座で使用することでノートテイカーの育成を目指すことが目的である。 ### 2. メンバー リーダー:白水愛彩 サブリーダー:濱崎裕理、吉村歩乃佳 メンバー:重信、清田、野中 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 〔製作者注:以下の表は原本では32ページから33ページまである。注、終わり〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 10/28 定例会 マニュアル作成の活動内容・進め方の共有、マニュアル作成・確認 6人 11/11 定例会 マニュアルの作成・確認・修正 6人 11/25 定例会 マニュアルの作成・確認・修正 6人 12/2 定例会 マニュアルの作成・確認・修正 6人 12/9 定例会 マニュアルの作成・確認・修正 6人 12/23 定例会 マニュアルの作成・確認・修正 6人 1/20 定例会 マニュアル全体の確認・修正、 制作者コメントの記入 4人 〔表 終わり〕 #### (2)活動内容  定例会内の活動を開始する前にマニュアル内の内容と作成担当箇所を決定した。メンバーは、各自、作成にあたり担当箇所を作成する際に必要な資料に目を通した上で、マニュアル作成を行った。定例会内の30〜40分間でそれぞれ担当箇所のマニュアル作成を行い、残りの10〜20分でその日に作成した箇所を活動メンバー同士で確認し、修正箇所を明確にした。訂正箇所は次回の定例会で修正を行った。 ### 4. 活動の振り返り  マニュアル内の作成担当箇所を事前に決定していたため、メンバー各自が事前に資料を確認、記載するべき内容を整理でき、定例会当日には限られた時間であったが、スムーズに作業を行うことができた。そのため、各回においてマニュアル作成が順調に進み、無事全ての章の作成を終えることができた。  全体を通してマニュアル作成は個人での作業が主だったが、確認・修正作業は細かい内容にまで及んだため、精度が高いマニュアル作りにつながったと感じている。マニュアルの一部を下記に添付している(引用1)。  今後、本活動をさらに発展させる場合には、パネルの説明の部分により詳細な写真を加えることで説明内容のわかりやすさ、見やすさを向上させたいと考える。特に、使用するアプリの説明においては文章での説明だけでは実際に使用する際に分かりにくい箇所があると思われる。また、複数人でマニュアルを作成しているため、表記や説明の方法が統一できなかった。加えて、PCNTマニュアル班以外のノートテイカーにマニュアルについて意見をいただく機会を取れなかったため、付け加えるべき点が残されている可能性がある。これらの課題点を解消し、PS内でのデータ配布をする予定である。  今回のマニュアル作成を通して、作成を担当した自身もPCNTの知識をさらに深めることができた。私自身、今年度の冬学期から実際のPCNT支援に携わり始めたが、マニュアル作成に携わることによりPCNTの知識が再確認でき、そのことが実際の支援に生かされたと感じている。PCNTの技術や知識を文章にしていかに分かりやすく説明できるか考えることにより、PCNTで学んだ知識や技術をさらに深め、自分の中に定着させることができたと思う。   PCNTについて興味がある方はもちろん現在PCNTに携わっている方々も、ぜひこのマニュアルを読んでPCNTの技術・知識を再確認し、それを実際の支援に繋げてほしい。 (引用1) PCNTマニュアルの一部 目次 はじめに (PCNTマニュアル班から) 第1章PCNT(パソコンノートテイク)による情報保障支援 1.1 PCNTの目的、聴覚障害学生支援 1.2 連係入力 1.3 整文入力 1.4 要約技術 1.5 適切な文字表記 1.6 captiOnlineの操作方法 1.7 UDトークの操作方法 第2章 講義での支援担当学生の動き 2.1 役割分担(IN室、学務、利用学生、テイカー間) (中略) 第1章PCNT(パソコンノートテイク)による情報保障支援 1.1 PCNTの目的、聴覚障害学生支援   ● 合理的配慮とは   ○国内の状況  2006年に国際連合で「障害者の権利に関する条約(以下、障害者権利条約)」が採択された。日本では、この障害者権利条約の批准のため国内法の整備が進められることとなった。国内法の整備として代表的なものは、2011年に障害者基本法が改正され、2013年には障害者差別解消法が成立した。(中略) 【34ページ】 ## 【研修】 文責:森悠一郎 ### 1. 目的  新規PSに、合理的配慮や各障害についての基礎知識を身に着けてもらうことを全体的な目的とした。  具体的には、新規PSが班活動に参加する際に必要な知識の習得や支援を行う際のスキルを習得することを目的とする。また、継続PSは、新規PS養成としてこれまで培ってきた知識技術のアウトプットをすることにより、更により良い支援・活動を行うことを目的とする。 ### 2. メンバー リーダー:森悠一郎 メンバー:上田、延原、幸野、小栁、重信、髙畑、藤原、上村、清田、秋武、井上、白水、松尾、山口 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 6/10 定例会 合理的配慮・PS 1人 6/17 定例会 ②-1:車椅子ガイドヘルプ、②-2:視覚障害者ガイドヘルプ、②-3:空間的・制度的・心理的バリア 3人 6/24 定例会 ②-1:車椅子ガイドヘルプ、②-2:視覚障害者ガイドヘルプ、②-3:空間的・制度的・心理的バリア 6人 7/8 定例会 ②-1:車椅子ガイドヘルプ、②-2:視覚障害者ガイドヘルプ、②-3:空間的・制度的・心理的バリア 6人 7/22 定例会 発達・精神障害 2人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  今年度は、新規PSに向けて定例会の時間内で研修を実施した。研修内容については、PSが資料を担当ごとに作成し、IN室との打ち合わせを経て実施した。以下、各研修内容について示す。 ① 合理的配慮・PSについて  研修の初回は、合理的配慮とは何か、各障害の簡潔な紹介と大学における困り感、PS活動、提出書類の記入方法を学んだ。合理的配慮については、本学の合理的配慮の申請手順や、建設的対話・ダブルスタンダードの不可・個人情報の取り扱い等、今後PS活動を行っていくにあたって必要不可欠な知識をクイズ形式も取り入れながら、学習した。 ② 車椅子ガイドヘルプ、視覚障害者ガイドヘルプ、空間的・制度的・心理的バリアについて  研修の2回から4回は新規PSを3つのグループに分け、車椅子ガイドヘルプ、視覚障害者ガイドヘルプ、空間的・制度的・心理的バリアの3班にグループごとに回って研修を受けた。 ②-1 車椅子ガイドヘルプについて  車椅子ガイドヘルプについて、概要や心理的問題、車椅子の各部分の名称、押し方を座学として学んだ。実学として新規PS同士でペアを組み、押す側と乗る側で役を交代し、車椅子を押す体験をした。学内を押して回り、坂道を下る際の押し方や段差の乗り越え方も体験した。 ②-2 視覚障害者ガイドヘルプについて  視覚障害や疾病の理解、同行援護の基礎知識を座学として学んだ。実学として新規PS同士でペアを組み、一方は同行援護者、他方は視野狭窄や弱視体験ができる特殊なゴーグルを付けて、同行援護を行った。椅子に座ったり、歩行したり、方向転換したりする際の声掛けも体験した。 ②-3 空間的・制度的・心理的バリアについて  バリアというワードを基に、どんなバリアがあり、どのように改善していくのかについて学んだ。センター6号館前の車椅子駐車場や馬出病院内の角度が急なスロープについてクイズ形式でバリアを感じた。実学として、実際に車いすに乗ってスロープの傾斜体験をした。また、色覚異常のバリアについて、「色のシミュレーター」というアプリを使い、バス停の路線図の配色問題について触れた。 ③ 発達障害・精神障害について  研修の最後は発達障害・精神障害について研修を受けた。定例会が大雨で1回中止になった影響で、2つの障害を1回で説明することとなった。発達障害について、座学として発達障害とは何か、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、LD(学習障害)について扱学んだ後、グループワークで大学生活においてどのような場面で困り感を感じるのかについて話し合った。また、精神障害について、座学として精神障害の概要について学んだ後に精神障害の事例を読み込 【35ページ】 み、どのような支援ができるかグループワークで共有した。物理的環境への配慮、意思疎通の配慮、ルール・慣行の柔軟な変更についても学んだ。 ### 4. 活動の振り返り  研修中、新規PSは積極的にグループワークや実習に取り組み、継続PSは自身が培ってきた知識をアウトプットできる機会になったと思われる。各障害について様々な視点から物事を考える経験は、PSがアクセシビリティについて考えたり、実際に支援を行ったりするうえで非常に重要であると考えられる。今回の研修について、各研修終了ごとに新規PSがどのような学びを得たか、研修内で分からなかったことについてのアンケートを取った。各班を体験するごとに様々な学びを習得しており、実際に体験することで新たな気づきを得たという回答が多くを占めた。特に、車椅子ガイドヘルプ、視覚障害者ガイドヘルプにおいて、エレベーター内での移動方法はどちらも困り感が生じるとの気づきを得ていた。アンケート結果や新規PSの研修後の活動を見ても、今回の研修を受けてPSとしての一歩を歩みだしていると断言できる。  反省点として、実学の際に雨天時の研修を事前に考慮する必要性を感じた。また、アンケート結果を分析すると、参加者が自ら疑問を持ち、調べるよう促せなかった点も課題として挙げられる。研修の目的として基礎知識の習得を掲げ、様々な障害種に触れて、興味を持つという点は達成できた。しかし、今後PSとして活動していくうえで、主体的に学ぶ姿勢の重要性を伝えられる研修が求められると感じた。ただ受け身で受講するのではなく、能動的に学べる研修を目指していきたい。 図1 第1回研修 スライド一部分 【内容説明ここから】 第1回研修のまとめスライド。以下の項目が実施されている。 ・合理的配慮 ・障害の種類 ・実際に大学で行われている合理的配慮 ・PS活動 ・提出書類 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ## 【パソコンノートテイク講座】 文責:大森日南子 ### 1. 目的  パソコンノートテイク(以下、PCNT)は、音声情報を文字や画像などの視覚情報に変換する活動である。音声の聞き取りや理解に困難さがある学生を対象とする。PCNTの活動は学内の講義やゼミを中心として、シンポジウムや式典(学位記授与式、入学式)等において行われる。本講座は上記活動に従事するノートテイカーを養成することを目的とした講座である。 ### 2. メンバー 指導者PS:延原、重信、髙畑、上村、清田、鈴木、武内、林、秋武、白水、野中 受講者PS:北村、隈本、泉谷、伊牟田、上田、大森、小野、瀧内、永野、濱崎、日永田、吉村(他受講者:他大学から10名 九州工業大学1名、長崎大学2名、宮崎大学4名、佐賀大学1名、琉球大学2名) 九大PSのうち、隈本、泉谷、上田、大森、小野、瀧内、永野、濱崎、日永田、吉村がPCNT講座を修了した。 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール  9月5日から9月26日まで(夏季休業中)の毎週木曜日、13:00〜16:00(3時間×4回)。オンラインで実施した。参加人数は九州大学のPSの人数のみを記した。 〔表 開始〕 〔製作者注:以下の表は原本では35ページから36ページまである。注、終わり〕 日程 活動内容 参加人数 9/5 ・オリエンテーション ・聴覚学生支援の概要 ・PCNT利用者の体験 ・captiOnlineの概要と操作体験 ・連係入力の説明と実習 ・振り返り 18人 9/12 ・アイスブレイク ・整文入力の説明と実習 ・整文連係入力(複数話者) ・スクリーンショットの活用 ・整文連係入力(動画) ・振り返り 18人 9/19 ・アイスブレイク ・第3回の流れの説明、第2回の復習 ・文章要約の説明と実習 ・要約1人入力 ・連係入力(動画) ・UDトークの説明と実習 ・振り返り 20人 9/26 ・PCNT講座のまとめ ・整文連係入力(模擬講義) ・ノートテイカーとしての心得の講義 ・聴覚障害学生の講話 ・振り返り 19人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  第1回講座では、はじめに聴覚学生支援と聴覚障害の基礎知識を学び、ノートテイカーとして支援に入る際の心構えを共有した。指導者PSによるPCNTの実演を踏まえて、PCNT支援利用学生の視点から理解しやすいPCNTについて考えた。また、PCNTにおける適切な文字表記を学んだ。遠隔情報保障システムcaptiOnline(キャプションライン)の概要説明を行ったのち、受講者PSと指導者PSがペアになって連係入力を体験した。第2回講座では、整文入力を扱った。音声を即座に整文に変換できるように文章を要約する練習をしたのち、講義(複数話者)の整文連係入力を行った。最後に数式やグラフの表出する際のスクリーンショットの利用方法を学んだ。第3回講座では、要約入力を扱った。文章と音声を1人で要約する練習をした後、講義(動画)の要約連係入力を行なった。加えて、音声認識アプリUDトークの利用場面と方法を学んだ。第4回講座では、PCNTの利用学生による講話の時間を設けた。聴覚障害への理解を深めるとともに、PCNT支援を具体的に想定し、守秘義務などのPCNT支援者としての心構えを学んだ。PCNT講座のまとめとして模擬講義の整文連係入力を行なった。各回の講座終了後、「2024 PCNT研修会振り返りシート」に受講者は「①振り返り(工夫したこと、疑問点など)」「②今回の問題点、改善案)」を記入した。指導者PSは「③指導学生からのコメント」にて受講者の文字表記やショートカットキーの利用方法についての疑問に対し回答した。 ### 4. 活動の振り返り  聴覚障害と聴覚障害支援についての講義やPCNT支援利用学生からの講話は、PCNTが必要とされる背景を考える機会となった。PCNTの技術向上に努めることに加え、ノートテイカーと支援利用学生がコミュニケーションを取りやすい機会と手段を設けることが必要であると学んだ。PCNT活動終了後にチャットツールを用いて支援利用者からフィードバックを受けることが方法のひとつとして考えられる。またノートテイカー同士のコミュニケーションについて、ノートテイカーの経験内容に応じ、未経験の操作に関する資料の事前共有と確認をすることも必要である。 図1 第1回の進行表 【内容説明ここから】 第1回講座の進行表。以下の項目が実施されている。 13:00~13:40 オリエンテーション 13:40~14:05 【講義①】聴覚障害学生支援の概要 14:05~14:15 休憩 14:15~14:25 【体験①】ノートテイク利用者の体験 14:25~14:45 【実習①】captiOnlineの概要と操作体験 14:45~14:55 休憩 14:55~15:05 【講義③】連係入力 15:05~15:40 【実習②】連係入力 15:40~16:00 振り返り(個人:10分、全体:10分) 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 【37ページ】 ## 【手話講座】 文責:秋武百華 ### 1. 目的  障害者権利条約第2条「『言語』とは、音声言語及び手話その他の形態の非音声言語をいう。」、障害者基本法第3上では「言語(手話を含む。)」とあるように、手話が言語の1つであることを背景に、手話の社会的認知が進むとともに、手話でコミュニケーションができる人材や手話通訳ができる人材が、現代の共生社会において求められている。そこでPSは、聴覚障害のある学生(保護者も含む)、教職員等との手話によるコミュニケーションや、授業や式典などの行事等における手話通訳が必要な場面で活動を行うことが想定される。  各コースの目的は、初級は日常のコミュニケーションができるようになること、中級は日常のコミュニケーションがスムーズにできるようになること、スキルアップは原稿に沿った内容の手話通訳ができるようになることである。ろうの先生、手話通訳士の友池さんにご指導いただいた。 ### 2. メンバー ・初級コース(19名) 中野、佐藤、松尾、山口、岩元、江口、大野、大森、小野、瀧内、多田、馴松、泉谷、神谷、友岡、永野、南里、日永田、吉村 ・中級コース(3名) 武内、古瀬、森下 ・スキルアップコース(3名) 重信、秋武、白水 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール(オンライン) 【初級コース】 〔表 開始〕 日程 活動内容 参加人数 6/4 オリエンテーション・名前 18人 6/11 家族 18人 6/18 職業、出身、住所 19人 6/25 略歴 18人 7/2 タイムテーブル、カレンダー 17人 7/9 通学 19人 7/16 スポーツ 19人 7/23 まとめ・会話レッスン 18人 8/5 自己紹介と家族の紹介 15人 8/19 学校生活や身近な体験 16人 8/26 地名と国名 15人 9/2 スピーチ練習① 12人 9/9 スピーチ練習② 10人 9/30 検定試験に向けての模擬試験(会話練習) 14人 〔表 終わり〕 【中級コース】 〔表 開始〕 〔製作者注:以下の表は原本では37ページから38ページまである。注、終わり〕 日程 活動内容 参加人数 6/5 初級の復習・確認、タイムスケジュール 3人 6/12 学校・大学・職場 3人 6/19 趣味・イベント 3人 6/26 天気・災害 3人 7/3 旅行(日本編) 3人 7/10 旅行(海外編) 3人 7/17 ハプニング・事故 2人 7/24 デフゲスト・まとめ 3人 8/6 手話の基本文の理解 3人 8/20 会話練習① 3人 8/27 会話練習② 3人 9/10 スピーチの練習 2人 9/17 模擬試験① 3人 9/24 模擬試験② 3人 〔表 終わり〕 【スキルアップコース】 〔表 開始〕 日程 活動内容 参加人数 6/26 読み取り(1〜2分) 2人 7/3 読み取り(1〜2分) 2人 7/10 読み取り(1〜2分) 2人 7/17 読み取り(2〜3分) 2人 7/24 読み取り(2〜3分) 2人 8/7 読み取り(2〜3分) 3人 9/13 手話検定対策 3人 9/25 手話検定対策 3人 11/15 Qボー動画の手話通訳 3人 11/19 Qボー動画の手話通訳 3人 11/22 Qボー動画の手話通訳 2人 12/10 Qボー動画の手話通訳 3人 〔表 終わり〕 *9/13、9/25は伊都キャンパスで開催 ### 4. 活動の振り返り  スキルアップコースの前半では、手話検定の対策として、あらゆるテーマの文章が読み取れるとともに、手話表現の背景知識を持つために、自己学習を進めた。小論文やスピーチの対策では、ただ手話でコミュニケーションをとるだけでなく、聴覚障害に関係する全般の事柄に関心を持ち、聴覚障害者の社会参加のために手話で会話することへの姿勢を学ぶことができた。後半の動画の手話通訳では、聞こえた言葉を手話で表現するだけではなく、相手の読み取りやすさを意識して言葉を言い換えたり、場所を工夫したり、表情を強調するなど、実際に表現する際の視点や心構えを持つことができた。  今後は、学内外での聴覚障害当事者との関わりを通して手話でのコミュニケーション技術を向上させるとともに、式典での情報保障として手話通訳を通した啓発活動などを進めたい。 【39ページ】 ## 【車椅子ガイドヘルプ講座】 文責:南里凪咲 ### 1. 目的  車椅子ガイドヘルプ講座は、肢体不自由に関する基本的な知識の習得と、車椅子を用いた移動支援(ガイドヘルプ)の基礎的技能の習得を目的とする。2日間とも受講することで、修了書が交付され、福岡県ガイドヘルパー名簿に記載される。また、ガイドヘルパーとして登録すると、学内だけでなく地域においても移動介護従事者として活躍できる。 ### 2. メンバー 楢木、深堀、岩元、大野、小野、永野、南里、日永田 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 11/30 伊都キャンパス 講義(基礎知識、介助方法) 8人 12/1 福岡市市民福祉プラザ介護実習室 実習(移乗、車椅子介助) 8人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  「ガイドヘルパー研修テキスト 全身性障害編」を用いて2日間にわたり講義、実習を受けた。1日目は、まず移動支援サービス概論、基礎知識について説明を受け、重度脳性まひ者等全身性障害者を介助するうえでの基礎知識、重度肢体不自由者及び肢体不自由児における障害について学んだ。その後、介助に係る車椅子及び装具等の使い方、移動介助にあたっての一般的な注意、姿勢保持の重要性、コミュニケーションについての説明を受けた。最後に座学で学んだ移動介助の方法をもとに実際に車椅子の移動介助を大学構内で体験した。2日目は1日目に学んだ移動介助の注意と事故防止に関する心がけと対策を復習し、生活行為の介助と移動介助の実習を行った。抱きかかえ方及び移乗の方法を実践しながら学んだ。最後には実際に屋外へ出て車椅子の移動介助の実習を行った。 ### 4. 活動の振り返り  これまでPSの研修などで車椅子の使い方を教わったことがあったが、実際に普段から専門家として移動介助を行っている方から講義や実習を通して細かいことも教えていただき、とても勉強になった。車椅子のガイドヘルプができるようになるためには、車椅子を使用する人がどのような障害があり、生活面や移動先でどのような支援、配慮が求められるのかというところまで考える必要があると感じた。車椅子を利用する人がもつ障害の1つである脳性麻痺は言語障害を合併することがある。このように言語コミュニケーションに困難がある人とどのようにコミュニケーションをとり、どのような関わり方をしていく必要があるのかを学んだ。利用者の障害特性に合わせて話し方や聞き方を工夫する必要はあるが、「一人の大人としての尊厳を無下にせず対等な接し方をすることが大事」という言葉が講義の中で印象に残った。支援者として手助けをする時には常に人として対等であるということを忘れないようにしたい。様々な実体験をお話しいただき、実際に自分がヘルパーとして支援する立場になることをイメージしながら学ぶことができたと思う。実習では、ただ車椅子を安全に押すことだけでなく、より自然に移動することが求められることを教えていただいた。この講座を受ける前は安全に気をつけることで精一杯だったが、ガイドヘルパーとしての行動が車椅子を利用する障害者の方の見え方につながることを知り、可能な限り自然な動きに近づけ、利用者にとってのも快適になるよう心掛けていきたいと感じた。  2日目には福岡市市民福祉プラザでの実習で、様々な介助のための器具を使いながら実習を行うことができ、良い学びの機会となった。寝た状態でゼリーを飲み込む体験で姿勢保持の重要性を、動かない状態を持続させる体験で圧抜きの重要性に気づくことができた。移乗の実習では安全にスムーズに移動す 【40ページ】 ることだけでなく、支援者側の負担を減らすためにはどのような体勢になったらいいかということも知ることができた。この講座を受けるまでは、車椅子に座ったままのほうが安全性の観点から良いと思っていたが、長時間同じ体勢で座っていることは体に負担がかかるため、状況に応じて適切に移乗することが重要だと知った。技術面のほかにも、本人ができることはしてもらい、先回りして過剰にサポートをして利用者の自己決定の場を奪わないといった支援者としての態度の部分についても多く学ぶことができたと感じる。実習の休憩時間や終わった後も施設の中にある福祉器具の展示を見ることができ、普段見慣れないものにも触れることができた。  また、この車椅子ガイドヘルプ講座が終わってから期間が空き、その間何も勉強をしていないと知識が抜けてしまうと感じた。学内だけでなく地域で移動支援に携わることで、習得した知識や技能を社会の場で生かしていけたら良いと思う。 ## 【視覚障害ガイドヘルプ講座】 文責:北村由依菜 ### 1. 目的  視覚障害ガイドヘルプ講座は、視覚障害者福祉に関する基礎知識・技能の習得を目的とする。3日間の講座には講義と実技演習が含まれており、ガイドヘルパーとしての総合的な能力の向上を目指した。 ### 2. メンバー 受講生(修了生):中野、鈴木、北村、岩元、大野、小野、瀧内、多田、友岡、永野、日永田、吉村 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 9/20 市民福祉プラザ402研修室 同行援護の制度、障害の理解、実技「見えの種類」 10人 9/23 市民福祉プラザ603研修室 同行援護の基礎知識、代読・代筆の基礎知識、障害者の心理、実技(屋内での基礎移動) 12人 9/24 市民福祉プラザ介護実習室および施設周辺 実技(屋内での応用移動、屋外での移動) 11人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  今回の講座の内容は、大きく分けて、講義による知識の習得と、実技演習による技能の習得に分けられる。  まず、1日目と2日目に行われた講義で、主に視覚障害者福祉について、特に同行援護制度について学んだ。同行援護とは、視覚障害者の外出を安全かつ快適にするための福祉サービスである。講義では、同行援護従事者 【41ページ】 の制度、具体的な業務内容、職業倫理、利用者の心理などについて学んだ。(図1)  また、実技演習は1日目と2日目の食事の時間や講義後、さらに3日目の研修において行われ、同行援護の基本的な技能を習得した。実習では、アイマスクを着用し、視覚障害者の視点を体験する機会もあった。具体的には、以下に述べる4つの点などを、基本的に2人1組のペアとなり、アイマスクを付けた視覚障害者役と、ガイドヘルパー役に分かれて体験した。  1つ目は食事介助で、1日目にアイマスクを着用し、視覚情報を利用しない状態かつ一人での食事を体験した。2日目には、ヘルパー役が実際に視覚障害者役におかずの種類や位置を伝えながら、アイマスクをつけたまま食事した。位置を正確に伝えるため、アナログ時計の数字の位置で実際の場所を表すクロックポジションなどの方法を学んだ。  2つ目は起居動作の補助で、視覚障害者役が椅子から立ち上がったり、椅子に座ったりする動作の補助を体験した。単に椅子に座るだけでなく、前に机がある状態でのガイドの仕方や、映画館のような椅子が狭い間隔で並べられている状態でのガイドの仕方を学んだ。  3つ目は階段の昇降支援で、施設の階段を使ってガイドの練習をした。特に、視覚障害者が恐怖を感じないような昇降の仕方や声のかけ方を教わった。  4つ目は公共交通機関の利用補助では、実際に唐人町駅から赤坂駅までを往復し、ガイドヘルプを行った。移動の補助だけでなく、切符の購入や改札の通過の補助であったり、周囲の情報の提供であったりと総合的なガイドの技術を学習した。 ### 4. 活動の振り返り  今回の講座では、同行援護についての基本的な知識と技能を学ぶことができた。実際に同行援護サービスを提供している方から講義を受け、単に同行援護についての知識を得るだけなく、「現場ではこのような事例があった」「その際にはこう考え、こう対応した」といったエピソードも教えていただいた。同行援護について、教科書を読むだけではつかめないような具体的なイメージを持つことができて、非常に勉強になった。  また、実技演習では、自らアイマスクを着用し、食事や移動などの日常的な動作を体験することで、視覚障害のある方々が普段どのような環境で生活しているのかを体感でき、社会で生活するうえで必要な情報提供が、視覚情報に大きく頼っていることに気づいた。同行援護では、視覚障害者の移動を支援するだけでなく、視覚情報の提供も重要であることを講義で学んだが、実際にガイドを行う中でその難しさを痛感した。特に、物の位置情報を伝える際には苦労したが、手のひらに描いて示す、クロックポジションを用いるなどの工夫を重ねることで、より正確に伝えられるようになった。今後は、今回の講座で学んだことを活かして実際にガイドヘルプ活動に参加したり、新しくPSとなる学生に知識や技術を伝えたりしたい。 【42ページ】 ## 【ゲートキーパー研修】 文責:南里凪咲 ### 1. 目的  ゲートキーパーとは自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のことである。自殺対策として、専門の相談機関につなぐための架け橋となるゲートキーパーの養成を目的とする。 ### 2. メンバー 受講生(修了生):上田、中野、 延原、黄、小柳、藤原、上村、清田、武内、武末、林、古瀬、本岡、森、井之上、江口、北村、隈本、佐藤、白水、楢木、野中、濱﨑、深堀、森下、山口、泉谷、伊牟田、岩元、大野、小野、大森、瀧内、多田、友岡、永野、馴松、南里、日永田、吉村 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 日程:2024年11月18日 場所:伊都キャンパス 参加人数:40人 #### (2) 活動内容  本研修は講義、演習形式で行った。まず、講義ではゲートキーパーとは何かに始まり、ゲートキーパーとして「気づいて声をかける」、「話を聴いて受け止める」、「つなぐ・見守る」ことが重要だと教わった。こころが疲れたときの行動や感情、集中力、思考内容、聴覚の変化や困りごとに気づくことが大事であり、自分自身の変化にも気づいたら睡眠、リラックスの時間、気晴らしを意識するとよいと学んだ。  声かけの注意点としては、アドバイスをしないこと、ジャッジしないこと、勝手に想像しないことが挙げられる。価値観を押し付けるのではなく話を聴いて受け止めるだけでよいことがわかった。そして専門的な相談機関につなげられるよう、一緒に探したりついて行ったりすることもゲートキーパーとしての役割である。相談を受けるときに大切なことも色々と学んだ。  また、自殺の心理や原因などを知り、自殺を踏みとどまる要因として支援者や周りへの相談があることがわかった。相談してきた相手が自殺を踏みとどまれるように必要な対処方法についても教えていただいた。最後にはシナリオをペアで読みながらどのような声掛けをするべきかロールプレイを実践した。 ### 4. 活動の振り返り  ゲートキーパーについて、周りの人の相談相手としてより相手に寄り添える話の聴き方、相談の受け方を知った。専門家ではないからこそ無理せず専門機関につなぐことが重要なことや、相手が話しやすくなるような声かけの仕方や話しやすい時間・空間づくり、話の聞き方について学ぶことができた。話の聞き方のポイントの中でも、「どんな相談ですか」ではなく「今どういう状況ですか」と聞くほうが話しやすい人もいるというのは意識していなかったためこれから意識したいと思った。また自殺の心理や原因、背景について学ぶ機会があまりなかったため今後より勉強していきたいと思う機会になった。ゲートキーパーとして役目を果たすためには自分自身のストレス対処も同様に重要だと感じた。実際の演習では、言葉がけのニュアンスやどういう言葉をかけられるとうれしく、安心できるかを感じることができた。定期的に研修を受けることにより、PSとして支援で関わるときの利用者の方の気持ちを考えることにつながるのではないかと感じた。また、ゲートキーパーとして、学生相談室などに行く前に気兼ねなく相談できる場を設けるといったPS活動を行ってもいいのではないかと思う。 【43ページ】 ## 【工芸会ワークセンター見学】 文責:本岡真奈 ### 1. 目的  九州大学伊都キャンパスから、バスで10分、福岡市西区田尻にある社会福祉法人福岡ろうあ福祉会が運営する障害者施設「工芸会ワークセンター」で施設や利用者の日中活動の見学、さらに、聴覚・言語障害者の生活と仕事の充実を目指す支援について理解を深めること、交流を通じて、利用者とコミュニケーションを図ることを目的とした。 ### 2. メンバー 黄、本岡、武内、武末、大野、大森、南里、吉村 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 12/16 工芸会ワークセンター 施設や日中活動(各係の作業)の見学、利用者と交流 2人 12/18 工芸会ワークセンター 施設や日中活動(各係の作業)の見学、利用者と交流 6人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  工芸会ワークセンターの施設と日中における各係の活動の見学、利用者と手話を交えてのコミュニケーションを行った。見学の前に、職員の方から工芸会ワークセンターでの支援や利用者について説明を受けた。その後の施設と日中における各係の活動の見学では、福岡市の学校に置かれる木製家具の製作を行う木工係、白衣や袋物などの縫製を行う縫製係、シール張りや袋詰め等セット作業を行う軽作業係の各係が活動する場所と活動内容を見学した。見学中に利用者と交流する機会を持ち、手話講座を受講したPSを中心に、利用者に対して自己紹介や質問を行うなどした。見学と交流後は施設の職員の方との質疑応答を行い、障害のある方が働く場所についての理解を深めた。 図1 日中における各係の活動の説明 【内容説明ここから】 工芸会ワークセンターの各係の活動が写真と共に紹介されているポスター。生活も仕事も大事にというキャッチフレーズが中心にあり、木工係、縫製係、軽作業係、なごみ係の4つの係の活動について説明されている。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 図2 上空からの福岡市田尻の写真 【内容説明ここから】 福岡市田尻の街並みを上空から撮影した写真が載ったポスター。左上に、「人」とつながり共に活きるというキャッチフレーズが書かれており、下部には、工芸会ワークセンターの日常の様子の写真が6枚載っている。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ### 4. 活動の振り返り  工芸会ワークセンターの見学をとおして、聴覚・言語障害者の利用者が、木工・縫製・軽作業などの仕事をしながら暮らす施設と支援について学ぶことができた。  【44ページ】  さらに、手話講座を受講したPSにとってはこれまでに学んだことを実践し、手話を通じた意思疎通を肌で感じることができた貴重な経験となった。手話講座を受講したことのないPSにとっては、ろう・難聴者の文化や生活、生活環境について触れることのできる時間であり、手話という一つのコミュニケーションの方法を知っているだけで生まれる温かい交流があることを実感した。  今回の見学のように、障害のある方が働く場所を見学できること、言語の一つである手話を使って交流することは、障害者施設や事業所にも種類があること、地域の人々との交流を行っていること、看護師や管理栄養士などの専門職も施設に関わっていることなど、聴覚・言語障害者を取り巻く環境について新たな発見や気づきに繋がった。  そして、今回の見学では特に手話に関連するPSの活動の経験が生かされ、利用者とコミュニケーションを取ることができた。PS活動で手話に触れていなければ、訪れなかった場所があり、笑顔で交流することのなかった人たちがいることを知った。手話に限らず、今後もPSの活動で学んだことを活動の中で終わらせるのではなく、実際の現場で、学んだことを踏まえた交流を行い、活動の中で感じた考えを発展させることができると考える。さらに、実際の交流から感じたことをPSの活動に持ち帰り、交流前にはなかった視点で活動を進めていくことができると感じた。 ## 【福祉にセツゾク!】 文責:重信まこ ### 1. 目的  福祉にセツゾク!とは、PSおよび福祉に興味関心がある学生を対象に、地域福祉を支える人(支援者)に会い、現場に行き仕組みを見学し、ディスカッションをする場を提供するプログラムである。障害者の日常生活および社会生活を支える福祉サービスの実情を知ることで、PSの支援者としての意欲・技術の向上を目指し、学内に留まらない活動を主体的に行うきっかけとすることを目的とした。 ### 2. メンバー 重信、清田、武末、古瀬、白水、山口、佐藤、大野、友岡 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 第1回: 2024年7月3日(水)17:00~18:00 第2回: 2024年7月9日(火)15:20~16:20 第3回: 2024年7月16日(火)14:50~17:25 第4回: 2024年7月12日(金)13:00~14:30 #### (2) 活動内容 〔表 開始〕 第1回 レクチャー(三善先生) 障害者を支える福祉制度の概要と農福連携の基本的な知識を知る 第2回 インタビュー(福岡県庁障がい福祉課) 行政が行う障害者就労支援施策について知る 第3回 インタビュー(福岡市社会福祉協議会) 福祉事業所が行う地域福祉を支える取り組みを知る 第4回 見学(障がい者しごと支援センター木の実(農福連携圃場)) 農家と福祉施設が連携しながら農業を行っている仕組みを見学する 〔表 終わり〕 ### 4. 活動の振り返り 【45ページ】  第1回のレクチャーでは、福祉制度の概要と農福連携の基礎知識を学んだ。日本には障害者総合支援法に基づき様々な福祉サービスがあり、福祉サービスを受けながら自らの能力に応じて働くことを目指す社会的就労について学んだ。農福連携とは障害者が農業分野で活躍することを通じ、自分の生きがいを持って社会参画を実現していく取り組みである。就労支援は、働いていない人に働いてもらう支援であり、障害者の自立につながることから、費用対効果が高いと感じた。福祉的就労における平均工賃は就労継続支援A型で約8万1千円、B型で約1万6千円である。これは、到底1人が生活できる金額ではなく、非常に少ない。農福連携は人手不足という課題を抱える農家と働く場を広げたい障害者という両者のニーズが合致し、両者の課題を解決する点で画期的なアイデアだと感じた。一方で、両者の間に偏見があるなど、農家と福祉のミスマッチの問題があり、農福連携には依然として課題が残ることを学んだ。また、働く目的は個人によって異なるため、福祉的就労を単に一般雇用を目指すものとして位置づけるのではなく、障害者が選択できる就労の在り方のひとつと捉えるべきことを学んだ。  第2回のインタビューでは、手話言語条例の制定に関する話が印象的だった。条例の制定には、多くの段階が必要であり、多大な労力がかかる。しかし、制定されると予算がつき、様々な事業を行うことができる。また、事業に対して、「条例があるから」と説得力を持たせることができる。例えば、昨年度の学位記授与式から、九州大学の情報保障において、手話通訳が導入されたことの1つの理由として、手話言語条例の存在がある。福祉における行政の役割の重要性を感じた。  第3回のインタビューでは、支援が必要だが制度の枠から出してしまい支援が受けられない「制度の狭間」にいる人の存在と、社会福祉協議会が「制度の狭間」にいる人を支援する役割があると学んだ。自分自身で支援の必要性に気づけない人や、自分から支援を要求することが難しい人がいることを知った。そのような人に対して、自己理解や自分で支援を要求する力を得るための支援の重要性を感じた。  第4回の障がい者しごと支援センター木の実の見学では、はざま農園におけるネギのカット作業の見学とミニトマトの収穫体験を通し、就労支援の実情を体感した。ネギのカット作業は、以前は農園の職員が1人でやっていた複数工程であったが、1人では成り立たなくなった折に、作業を細分化し、利用者が作業を行うよう農福連携がなされたと伺った。現場では、利用者が黙々とそれぞれの役割をこなしており、洗練された作業の様子から、適正が発揮されたときのすごさを感じた。作業場では、作業内容を曖昧な言葉ではなく数値ではっきりと示したり、一部は機械を用いた作業にしたりすることで、誰がやっても同じ結果になるよう工夫がされていた。このような試行錯誤は、はざま農園と障がい者仕事支援センター木の実の間で、多くのコミュニケーションを重ね、信頼関係を築いた上で成立している。現在のようになる過程には、木の実の職員の熱心な働きかけが不可欠だったと実感した。ミニトマトの栽培は、農家が定植を行い、利用者がそれ以外の作業を行うというように農業と福祉で作業が分担されている。木の実の職員の工夫によって、ミニトマト以外にも複数種類の野菜を卸したり、直売を行ったりすることで収益を上げており、福祉の仕事の一端を学んだ。  本活動を通して、農福連携は、農業・福祉・地域の3分野の課題を解決し得る画期的な取り組みであり、各分野の専門家をはじめとする、関係者間のコミュニケーションによって成立することが分かった。PSは福祉をテーマに、多様な専攻の学生が集まっている団体である。本活動で、各分野の専門性を活かし社会課題を解決する一例に触れたことで、PS個人の専門性を活かし、PS活動をさらに活性化するヒントを得ることができたと考える。 図1 数値などを用いて、わかりやすく示された手順 【内容説明ここから】 氷をバケツに入れる手順が示された写真。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 【46ページ】 ## 【広報・HP】 文責:中野愛、佐藤理菜、友岡ひかり ### 1. 目的  PSの認知度・ウェブアクセシビリティの向上のため、啓発を行うことを目的として、九大PSホームページ(以下HP)とX(旧Twitter)を用いて活動の発信をしている。前期はHP班、広報班で分かれていた班を後期では1つに統合した。HPはPSに関する情報を提供することを目的として運用した。本年度では特に古い情報の更新、ウェブアクセシビリティの向上を目的とした。Xでは認知度の向上のため、活動の報告だけではなくミニレクチャーや研修の内容も発信した。 ### 2. メンバー リーダー :松尾和都(広報前期)福長奏(後期)武内悠(HP前期、後期メンバー) サブリーダー:中野愛、佐藤理菜、友岡ひかり(全員後期) メンバー :三浦(前期)武末(後期) ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 6/14 PSルーム HP改修 2人 10/1 PSルーム サブリーダーについて説明 4人 10/2 PSルーム 顔合わせ、活動の説明 6人 10/7 定例会 活動の目的の検討 5人 10/28 定例会 X運用の検討 6人 11/22 PSルーム HPの修正、作成 2人 11/25 定例会 啓発マンガ広報の仕方の検討、目標の決定 6人 12/9 定例会 HPのアクセシビリティの検討 6人 12/11 PSルーム HPの改善の検討 5人 12/18 PSルーム 謝金提案作成、HP改修点の検討 3人 12/23 定例会 HPのCUD配色の検討、SNS運用の検討 5人 1/10 オンライン HP修正担当者へ修正箇所の共有 6人 1/17 オンライン 啓発マンガ広報について検討 4人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  今年度の活動は啓発を目的として行い主にXによるアクセシビリティ啓発、啓発マンガの広報、HPの改修を行った。  まずXの改善点を話し合い、投稿にハッシュタグを多くつけることと、啓発になるような内容にするということが決定した。ハッシュタグをつけることで関連する投稿を見ている人のおすすめ欄に表示されやすくなる。また、文章を工夫し、投稿内容について閲覧者に考えてもらえるようにした。  次に啓発マンガの広報について、啓発マンガを読んでもらう対象と目的を確認した。XやHPでの広報について、まずは日常的にアクセス数を増加させる必要があるという意見が出た。そのためにフォロワーの増加が必要と考え、アクセシビリティや障害者支援に関するアカウントをフォローした。掲載場所は多くの人が集まる人目につきやすい場所を考え、ポスターのデザイン案も作成した。  最後にHPの改修については、HPのウェブアクセシビリティを向上させるためにCUD配色の検討をしてカラーコードを決めたり、レイアウトを改善したりした。HPの改修や情報更新は、アクセシビリティを担保することだけでなく、HP自体へのアクセスも高める効果がある。 ### 4. 活動の振り返り  今年度は大きく分けて、Xによるアクセシビリティ啓発、啓発マンガの広報、HPの修正の3つの活動を行うことができた。Xによるアク 【47ページ】 セシビリティ啓発は、定例会でのミニレクチャーやPS活動で取り扱った内容を基に、啓発を目的としたXの投稿を行った。画像やハッシュタグを用いて、フォロワー数やアクセス数の増加に効果的な投稿をすることができた。啓発マンガの広報も、多くの人の目に留まる形で掲載できるように、広報スタイルや媒体の検討を十分に行った。HPの修正はウェブアクセシビリティ向上の為に、CUD配色やレイアウトの変更を行った。スマートフォンからのアクセスにも対応したHPのデザインにすることができた。  X、啓発マンガ、HPの3つの活動を通して、より良い広報の在り方を探求できたと思う。メンバー全員が積極的に発案し、アイデアを形にできるよう努めることができた。その一方で、十分な検討を行うべき内容だったこともあり、Xの運用やHPの改修点を決定するのにかなり時間を要してしまった。またフォロワー数やアクセス数の把握が難しく、実際の啓発効果を分析できなかった。啓発効果を分析し、障害者支援に興味がない人に届くような広報を行うことが課題である。 新たな取り組みを実施し、Xのフォロワー数とアクセス数を更に増やしたい。具体的にはトレンドに絡めた投稿など内容のレパートリーを増やすことが挙げられる。また他のサークルや大学と連携した広報活動を実施するという意見も出た。インスタグラムやFacebookなど、SNSの媒体を増やして広報の幅を広げることも検討したい。 ## 【いろことプロジェクト】 文責:武内悠 ### 1. 目的  いろことプロジェクトは、地域社会における障害の理解啓発を行うことや、次世代の共生社会の担い手となる人材の育成を目的としている。今年度は、佐賀県立小城高等学校との連携事業のもと、実施した。3年間の連携事業で今年度は2年目である。PSがアクセシビリティに関する啓発を行うことで、高校生は、共生社会の実現のために必要なことを学び、考えた。また、PSは高校生との交流を通して、啓発の仕方を学んだり、高校生の共生社会に対する考え方を知ることで啓発の仕方を学んだりすることを目的とする。 ### 2. メンバー リーダー:武内悠 メンバー:重信、髙畑、古瀬、秋武、隈本、白水、福長、上田(慶)、神谷、南里、吉村 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 6/10 定例会 概要説明、活動内容の熟考 4人 6/17 定例会 リハーサル 4人 6/24 定例会 活動内容の再考 4人 7/1 定例会 第2回交流会活動内容検討 4人 7/8 定例会 第2回交流会活動内容検討 4人 7/22 伊都キャンパス 第1回交流会 11人 7/22 定例会 交流会振り返り 4人 8/26 小城高校 第2回交流会 9人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  「共生社会の実現」をテーマに活動を行った。事前課題として障害者に対する考えや共生社会とはどのようなものなのかを生徒に問うた。(図1) 【48ページ】  第1回交流会では、障害や社会的障壁、合理的配慮等の概要を説明した後、技能を習得するため以下の体験活動を行った。 ◎手話:手話の説明を行い、高校生が手話で自己紹介できるように教授した。 ◎CUD:色覚多様性やCUDの説明後、2色覚視点の配色方法を教授した。 ◎車椅子・白杖:車椅子と白杖のユーザー体験、ガイドヘルパー体験を通し、様々なバリアに気付けるよう、ガイドヘルパーとして必要な技能を習得できるよう教授した。  第2回では、「さがすたいるリーダー」という当事者団体の方と一緒に、第1回交流会で学んだことを実践した。車椅子ユーザーの方や視覚障害の方と一緒に、小城高校やその周辺を散策し、バリアやユニバーサルデザイン等について考えた。その後、全体で振り返りを行い、共生社会の実現のための知識・技能を習得した。高校生は、活動後、「おぎすたいる活動報告」を作成した。(図2) 図1 【内容説明ここから】 問題提示と以下の3つの選択肢が、イラスト・写真付きで挙げられているスライド。 問題提示:次の3つの場面で、「障害者」だと思うものをすべて選んでください。 (ア)Aさんは、足が悪く、車椅子で移動している。授業をする教室は3階にあり、この学校にはエレベーターがない。 (イ)Bさんは、足が悪く、車椅子で移動している。授業をする教室は3階にあるが、この学校にはエレベーターがある。(この学校は、先生や特別な事情がある人はエレベーターを使用しても良い。) (ウ)Cさんは、足が悪く、車椅子で移動している。授業をする教室は3階にあり、この学校にはエレベーターがないが、運んでくれる人がいる。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 図2 おぎすたいる活動報告の一部 【内容説明ここから】 小城高校による2回目の九州大学訪問について紹介したスライド。小城高校生が白状や車椅子、手話を体験する様子が写真付きで記載されている。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ### 4. 活動の振り返り  「共生社会の実現」を1番の目的として活動をした。第1回交流会の座学では、障害、社会的障壁、合理的配慮の核となる部分を中心に教授したが、指導内容と時間との計画が上手くいかず、生徒が自ら考えたり、話し合ったりする時間が取れないなど適切な指導とならなかった。来年度は内容を精査する必要がある。事前にとったアンケート(図1)をもとに、座学の内容を進めたため、高校生もある程度興味を持って聞けたと思う。知識・技能をただ教え込む形になった点は反省し、来年度は高校生が探究できるような形態にしたいと思う。  今年度は、障害の詳細の説明は省き、4つのバリアを中心に説明した。結果として、その後の体験活動の際に、バリアに着目しながら考えられた高校生もいた。最後の振り返りの際に心理的バリアについて考えている高校生もいた点が印象的だった。  第2回交流会では障害者の方と一緒に活動できた点が印象的だった。高校生だけでなく、PSも障害者と関わる機会が少ないため、よい経験となった。高校生の、気付いたことをすぐにメモしたり、質問したりするといった主体的な姿勢に感動した。PSは、当事者の意見を聞くことが少なく、「たぶんこうだろう」などといった憶測で支援等を考えていたところがあった。電動の車椅子は高性能で、かなりの段差も一人で上り下りができるということを知った。個人的には車椅子に対する困り感は段差を通ることなどだと思っていたが、実際には異なり、当事者は人混みなどの狭い道や周りの目などのバリアの方が大きいのではと考える。本当に困っていることは何なのかを、一緒に考えていきたいと思う。PSとしても、共生社会を実現させる手段を1つ見つけられたと思う。それは、自分たちだけで考えるのではなく、当事者と一緒に共同で想像することが必要である。  PSの体制が昨年度から変更になり、思うように進めることができなかったが、APSの専門的な知識やSPSの比較的高校生と近い考え方などを統合し、よりよい内容にすることができた。規模が縮小したことにより、PS1人1人が担う役割が多くなり、それぞれが手薄になってしまった。事前にリハーサルを丁寧に行い、どのような状況でも対応できるようにする必要がある。来年度で小城高校との連携が最後になる。そのため、本来の目的をもう一度見直し、より多くの共生社会の実現できる生徒の育成について考えていきたい。 【49ページ】 ## 【補助犬フレンドリーキャンパス】 文責:武末愛理 ### 1. 目的  学生・教職員の補助犬に関する知識を高め、補助犬ユーザー・補助犬ユーザーではない人双方の心理的バリアを低減することを目的とする。九州大学では補助犬の受け入れ実績がなく、構成員(学生・教職員)の理解も十分ではない。これまでPSでは補助犬受け入れに関するウェブページや教職員向けマニュアルを作成してきた。そこで今回、九州盲導犬協会に協力していただきタイアップを行うことで、本学の構成員が補助犬についての理解を深められるようなイベントを企画した。補助犬を取り巻くさまざまなバリアの低減につなげ、多様な学生にとってより快適に共生できるキャンパスづくりに貢献することを目指した。   ### 2. メンバー リーダー:武末愛理、古瀬健心 サブリーダー:瀧内杏莉 メンバー:三浦、武内、鈴木、福長、井上、岩元 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 人数 2/17 センターPSルーム、オンライン 目的・内容の共有 4人 2/21 センターPSルーム、オンライン プログラムの作成 5人 2/27 オンライン 盲導犬協会との打ち合わせ 3人 2/28 イーストPSルーム、オンライン プログラムの作成 3人 3/3 オンライン 企画書の検討 7人 3/3 オンライン 当日用配布物作成 3人 3/7 オンライン 当日の詳細決め 4人 3/11 オンライン 当日の詳細決め 2人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  3月18日に予定した補助犬タイアップイベントに向けて、約1ヶ月間準備を行った。具体的には、盲導犬協会とのマネジメントや当日配布するチェックリストの作成、当日に向けたプログラム作成、事後アンケートの作成などを行なった。チェックリスト(図1)の作成では、昨年度作成したリーフレットと併せて配布することを視野に入れ、補助犬に関する誤解チェックリストという形式にて作成を行った。チェックリストとしたことで、補助犬に関する知識に親しみやすいということを意図した。 図1 当日配布用 チェックリスト 【内容説明ここから】 6つのチェック項目が上から下へ並べられている。 01 学食に補助犬がいても、衛生的に大丈夫? 02 補助犬ユーザーの手助けをしたいです…どうやって声を掛けたらよいですか? 03 犬が怖いのですが… 04 土足禁止の教室なのですが…? 05 補助犬が仕事してるところをキャンパスで見かけたら褒めていい!? 06 図書館などの静かなところでいきなり吠えたりしないの!? 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕  プログラム作成では、イベントの形式をブース形式にすることで参加者が気軽に足を運んでもらえるよう工夫をした。九州盲導犬協会には“盲導犬と盲導犬ユーザーの日常を知る“ということをテーマとしたデモンストレーションを依頼した。  また、PSが担当するブースとしては、盲導犬協会がデモンストレーションを実施してい 【50ページ】 る以外の時間において、「クイズラリー」、「アウトプット」、「ガイドヘルプ体験」の3つを用意した。以下、それぞれのブースについて述べていきたい。  クイズラリーブースでは、会場の中にクイズを散りばめることにより、スタンプラリーのように会場を回りながらクイズを楽しめるように企画を行なった。  アウトプットブースでは、今回のイベント全体を通して考えたことや感じたことを絵にしてアウトプットするブースを企画した。 「補助犬がキャンパス内で過ごしている様子やキーワード」を紙に描いてもらうブースを用意した。  ガイドヘルプ体験ブースでは、ガイドヘルパーの資格を持つPS学生によるガイドヘルプ体験が行えるよう企画を行なった。参加者に当事者の視点を体験してもらうことを目的とし、白杖を使いながらガイドをするコースを考えた。 ### 4. 活動の振り返り  イベントを予定していた3月18日は、悪天候により延期となった。そこで、当日に向けた準備段階におけるさまざまな工夫や反省点について述べることで本活動の振り返りとしたい。  まず、当日に向けた準備の中で工夫した点について、メンバー間での役割分担が挙げられる。班員が10人いる中、事前に各ブースの担当者を決めることで、短い準備期間ではあったがスムーズにミーティングや当日用資料の作成を進めることができた。またメンバーからは、各ブースの独自性がよく表れた企画となっていたのではないかという声があげられた。  次に反省点について、ミーティング欠席者への情報共有が挙げられる。ミーティング終了時には、毎回の議事録の要点を欠席者へ共有をしていたが、やはり出席者との認識の差は否めなかった。今後の活動では、メンバー間でのミーティングの出席率が均等になるよう、日時を調整する際にあらかじめ確認をする必要があるだろう。  最後に、本活動は来年度も引き継がれ、4月にはイベントを実施する予定である。 ## 【啓発マンガ(MIA)】 文責:武内悠 ### 1. 目的  アクセシビリティ・マネジメント研究(以下、AM研究)の引継ぎとして行った。今年度はマンガを用いて、発達障害に対する心理的バリアの解消を目的としている。次年度以降も継続してマンガを作成し様々なマイノリティに対する心理的バリアの解消を目指す。 ### 2. メンバー リーダー:武内悠 サブリーダー:伊牟田凛々、大野小春、神谷麻央、永野咲 メンバー:藤原、深堀、森下 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール(抜粋) 〔表 開始〕 〔製作者注:以下の表は原本では50ページから51ページまである。注、終わり〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 10/21 定例会 修正点洗い出し 7人 11/11 定例会 修正点洗い出し 7人 11/12 PSルーム 修正者との打ち合わせ 2人 11/14 PSルーム 修正者との打ち合わせ 2人 11/15 PSルーム 修正者との打ち合わせ 3人 11/20 PSルーム 修正者との打ち合わせ 3人 12/2 定例会 修正案の思考 8人 12/3 オンライン 打ち合わせ 4人 12/16 定例会 アンケート等作成 7人 12/18 中央図書館 打ち合わせ 3人 12/19 中央図書館 打ち合わせ 4人 1/15 PSルーム マンガの編集 (KUDの挿入など) 5人 1/17 PSルーム マンガ細部修正 5人 1/20 PSルーム マンガ細部修正 3人 1/20 定例会 広報文等作成 8人 2/1 オンライン マンガ公開 1人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  AM研究で作成した4つのマンガについて、作成者にマンガの修正を依頼し修正を行った。また、マンガ公開に向けて学内外への広報、サムネイル、広報文章及び読者アンケートの作成も行った。2月1日にマンガをPSのHP上に公開した。公開したマンガは以下の(図1)~(図4)である。HPに掲載するにあたり、サムネイルの作成も行った。 〔表 開始〕 テーマ 扱った特性 図1 一緒にやってほしいな! こだわりが強い 図2 あれ、無視された? 過集中 図3 自分のことばっかり言わないで! こだわりが強い 空気が読めない 図4 ニューロダイバーシティって? ニューロダイバシティについて 〔表 終わり〕 図1 「一緒にやってほしいな!」 【内容説明ここから】 マンガ。内容は51ページの表のとおり。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 図2「あれ、無視された?」 【内容説明ここから】 マンガ。内容は51ページの表のとおり。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 図3「自分のことばっかり言わないで!」 【内容説明ここから】 マンガ。内容は51ページの表のとおり。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ### 4. 活動の振り返り  心理的アクセシビリティの向上に特化した活動として始まった。発達障害のバリアとして大きい心理的バリアについて焦点を当てる 【52ページ】 ことにより、発達障害全体のバリアの解消を目指そうとした。心理的バリアの解消の手段として、知識・経験等を蓄えることがあるが、今回は知識を蓄えることに焦点を当てて行った。  マンガにより、自分が発達障害学生に抱いていた気持ちを振り返られるようにしたり、ニューロダイバシティ(脳の多様性)という考えが持てたりできるようにした。このマンガは、障害特性等を知ることを主眼とせず、社会的障壁の存在に気が付いてもらえるような作りにした。  以前、PSではポスターなど様々な啓発物を作成したが効果が薄かった。原因がアナログなものであると仮定して、今回はデジタルな啓発物として作成した。より様々な人がアクセスしやすくなると良い。  マンガはPSのHPやSNS等に掲載し、多くの人に読んでもらう予定である。また、広報・HPや九大の広報課と連携し、学内外にマンガの広報を行う予定である。さらに、読者アンケートを作成し、より質の高いマンガのためのヒントをいただく予定である。  来年度は、PSの活動としてほとんど取り上げられなかった「セクシュアルマイノリティ」に焦点を当てたマンガの作成を検討している。 図4「ニューロダイバーシティって?」 【内容説明ここから】 マンガ。内容は51ページの表のとおり。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ## 【ALC 2023年度春】 文責:武内悠 ### 1. 目的  アクセシビリティリーダーキャンプ(以下、ALC)は、アクセシビリティリーダー(以下、AL)資格を取得した学生を対象とした課題解決型合宿である。第25回のテーマは「未来を開拓するアクセシビリティ~2030年・持続可能な社会への提案」であった。AL協議会に加盟する大学から選抜されたAL資格取得学生が集まり、研修やグループワークを通してアクセシビリティに関する課題を発見し、その解決策を提案することを最終的な目的としている。 ### 2. メンバー 髙畑夏希、武内悠 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 2024年3月1日、4日、5日 #### (2) 活動内容 ◎事前課題への取り組み 課題① 「持続可能な社会とアクセシビリティ」についての考えを整理する。 課題② 「あなた」と「あなたの大学」について、アクセシビリティに関心を持った理由/魅力を感じる部分/大学の特色 課題③ 講演いただく企業・組織の取り組みについて調べる ◎1日目 3月1日(金) ガイダンス・協力機構による研修 〔表 開始〕 〔製作者注:以下の表は原本では52ページから53ページまである。注、終わり〕 11:00 開会式、ALCガイダンス、アイスブレイク 13:00 基調講義「ALCの学び方」 広島大学・山本幹雄氏 13:30 講義1「大学等における障害のある学生の修学支援の実態」日本学生支援機構様 14:10 講義2「障がい者の就労とアクセシビリティ」フレスタホールディングス様 15:00 講義3「デザインとアクセシビリティ」 共用品推進機構様 15:50 班演習1「論点整理1」 16:25 全体会 〔表 終わり〕 ◎2日目 3月4日(月) 協力機構による研修・企画 〔表 開始〕 9:30 班演習2「論点整理2」 10:30 視察・実地研修「広島駅の再開発」広島電鉄様 13:00 班演習3「論点整理3」 13:30 講義4「テクノロジーとアクセシビリティ」 富士通株式会社様 14:20 講義5「サービスとアクセシビリティ」 LITALICO ワークス様 15:10 班演習4「論点整理4」 16:00 班演習5「企画・立案」 16:50 全体会、事務局連絡 〔表 終わり〕 ◎3日目 3月5日(火) 企画提案と発表 〔表 開始〕 10:00 班演習6「提案の仕上げ・プレゼンテーション作成」 10:45 全体会 11:00 班演習7「プレゼンテーション作成・発表準備」 13:00 グループ発表 14:30 修了式 15:00 ALC25全研修修了 〔表 終わり〕 ◎事後課題への取り組み:グループ発表の内容やALCでの気づきに関するレポート ### 4. 活動の振り返り  3日間を通して、アクセシビリティに関する新たな知見を得ることができた。  まず、アクセシビリティの担保について述べる。バリアフリーにしたり、誰でもが使いやすい物にしたりすることが、アクセシビリティを高めるだけではなく、あえてバリアを作ることにより、アクセシビリティを高めることができることを学んだ。例えば、駅にホームドアを設置することでバリアは生じるが、安全性という点でアクセシビリティが高められる。また、便利なものを考えるときには、便利にするにはどうするかだけではなく、なぜ不便なのか、不便の中にも使いやさすが無いのかを考えることで、違う立場からアクセシビリティを担保できることを学んだ。  次に、当事者意見の取り入れについて述べる。アクセシビリティを考えるときに、当事者の意見を含まない場合、当事者にとってアクセシビリティが高まるとは限らないことがある。「Nothing About Us, Without Us」の言葉のように、アクセシビリティを考えるときは、当事者も含め相互に意見を出し合える環境(アクセシブルミーティング)を作ることを学んだ。講義を聞き、なぜ当事者と健常者の間で齟齬が生まれるのかを考えた。それは、健常者が障害者に対して、無意識的な偏見や固定概念があるからだと思う。これをなくすためには知識を付けたり、実際に関わったりすることが必要だと思う。  最後に、技術について述べる。アクセシビリティの担保のための技術は、ほとんど完成しているように感じた。その中で、その技術を使えていないところに課題が残っていると考える。特にITは非常に高いレベルまで達しているが、実際の社会では使われていないと感じた。  発表は、「みんなのマップ」と学校教育の改変について行った(図1)。「みんなのマップ」は、障害の有無に寄らない様々な人が目的地までアクセスしやすい道を教えてくれるマップのアプリである。課題となったのは、それをどのように行うかである。考えたものは、実際にその道を通った人にSNS等を用いて教えてもらうこと、LiDARなどの技術を使用することである。  今ある技術や、現状を捉え、未来にどう生かすことができるのか、独りよがりなアイデ 【54ページ】 アになっていないかなどを意識しながら、アクセシビリティの担保に努めたいと思う。 図1 「みんなのまっぷ」の説明 【内容説明ここから】 「みんなのまっぷーみんなに優しいリアルタイム情報共有地図アプリー」という表題の下、アプリの特徴として以下の4項目挙げられているスライド。 01 工事中でも通れる道を案内 02 同じ境遇の人が通れた道を案内 03 字幕・音声などその人に合わせた案内方法 04 通りにくい場所はみんなで共有 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ## 【ALC 2024年度夏】 文責:秋武百華 ### 1. 目的  アクセシビリティリーダーキャンプ(以下、ALC)は、アクセシビリティリーダー(以下、AL)資格を取得した学生を対象とした課題解決型合宿である。第26回のテーマは「未来を開拓するアクセシビリティ〜2030年・多様性が活きる持続可能な社会への提案〜」であった。AL協議会に加盟する大学から選抜されたAL資格取得学生が集まり、研修やグループワークを通してアクセシビリティに関する課題を発見し、その解決策を提案することを最終的な目的としている。 ### 2. メンバー 秋武百華、白水愛彩 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 2024年9月10日〜12日 #### (2) 活動内容 ◎事前課題への取り組み 課題① 「持続可能な社会とアクセシビリティ」についての考えを整理する 課題② 「あなた」と「あなたの大学」について、アクセシビリティに関心を持った理由/魅力を感じる部分/大学の特色 課題③ 講演いただく企業・組織の取り組みについて調べる ◎1日目 9月10日(火) ガイダンス・協力機構による研修 〔表 開始〕 〔製作者注:以下の表は原本では54ページから55ページまである。注、終わり〕 11:00 集合 11:10 開会式、ALCガイダンス 11:20 アイスブレイク 11:50 お昼休憩 12:50 基調講義「ALCの学び方」 広島大学・山本幹雄氏 13:20 講義1「就学支援とアクセシビリティ」日本学生支援機構様 14:10 講義2「アクセシビリティとデザイン」共用品推進機構様 15:00 演習1「論点整理1」 16:00 全体会 16:30 ALC初日研修終了 16:50 オンラインラウンジ 〔表 終わり〕 ◎2日目 9月11日(水) 協力機構による研修・企画 〔表 開始〕 10:00 集合 10:10 演習2「論点整理2」事前課題の振り返りと議論の方向性 11:00 講義3「テクノロジーとアクセシビリティⅠ」京セラ様 11:40 お昼休憩 12:40 演習3「論点整理3」 13:30 講義4「サービスとアクセシビリティ」LITALICOワークス様 14:20 講義5「テクノロジーとアクセシビリティⅡ」富士通様 15:10 演習4「論点整理4」 16:30 全体会 16:50 オンラインラウンジ 〔表 終わり〕 ◎3日目 9月12日(木) 企画提案と発表 〔表 開始〕 10:00 集合 10:10 演習5「論点整理5」 10:40 全体会 11:00 演習6「提案の仕上げ、プレゼンテーション作成」 12:00 お昼休憩 13:00 演習7「プレゼンテーション作成」 13:40 グループ発表 14:30 修了式 14:50 ALC26全研修終了 15:00 オンラインラウンジ 〔表 終わり〕 ◎事後課題への取り組み グループ発表の内容やALCでの気づきに関するレポート ### 4. 活動の振り返り  最終日のグループ発表では、AIを活用して支援が必要な生徒を的確に把握するため、大学進学を考える中高生向けの自己理解ツールを提案した。生徒がチェックリストに回答することで、AIにより支援内容が明確に提示され、必要な場合は大学に直接相談できる仕組みを設けるものである。支援を必要とする人の支援へのアクセスを容易にすることを目的とした。また、今回から始まったオンラインラウンジでは、各大学での取り組みを紹介したり、時間内に議論しきれなかった点について議論を深めたりすることができた。オンラインでの実施であったため、相手の反応がわかりにくく、議論が進みにくい場面もあったが、プログラム終了後に議論を進めることで互いに関係を築き、最終日の積極的な議論に繋げることができた。 ALCを通して、以下3点を学んだ。 1. 当事者のニーズを把握し、満たすこと・必要な情報を届けること  各大学のピアサポート学生と意見交換をする中で、当事者のニーズを把握する・満たすこと、必要な人に必要な情報を届けることが重要であると感じた。障害のある学生が支援を受けやすい体制をつくるには、支援の存在だけではなく、実際に支援を受けた人の声、支援をする側の経験を交えた情報発信が求められると考えた。 2. 当事者学生との交流の重要性  共用品推進機構様の講義では、「言葉の定義にとらわれず、当事者とのコミュニケーションを大切にする」という姿勢が印象的だっ 【56ページ】 た。支援活動において、PSが一方的に判断するのではなく、利用者と対話を重ねながら最適な方法を模索することの重要性を再認識できた。 3. PSへの還元  各分野の専門性を生かしたアクセシビリティの捉え方や、アクセシビリティを向上させるために必要な視点、障害学生支援に関わる際の心構えについて、PS全体に助言を行う中で還元していきたい。 ## 【第20回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム】 文責:武内悠 ### 1. 目的  シンポジウムの参加を通じて、聴覚障害学生の教育体制における課題や最新の技術・取り組み、各大学の聴覚障害学生支援の取り組み、聴覚障害学生等のニーズを知り、今後の聴覚障害学生支援の質の向上を目指すとともに、九州大学の取り組みを周知することを目的とした。 ### 2. メンバー 武内悠、古瀬健心、神谷麻央 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 日時:2024年12月7日(土) ~2024年12月8日(日) 場所:つくば国際会議場 1日目 〔表 開始〕 13:00 オープニング 14:00 聴覚障害学生支援に関する実践事例コンテスト2024 14:00 教職員による聴覚障害学生支援実践発表2024 14:00 企業展示 14:00 筑波技術大学の授業紹介 14:00 筑波技術大学活動紹介ブース 16:00 セミナー企画「あの頃の聴覚障害学生と支援学生が振り返るー支援が私にくれたものー」 18:00 学生交流企画「垣根を越えて支援を語ろう!学生交流会」 〔表 終わり〕 2日目 〔表 開始〕 〔製作者注:以下の表は原本では56ページから57ページまである。注、終わり〕 10:00 基礎講座「事例を通して考える聴覚障害学生支援―学生のニーズによりそうために―」 10:00 教職員分科会「これからの支援者養成はどうあるべきか」 10:00 聴覚障害学生支援に関する実践コンテスト2024 10:00 教職員実践発表 10:00 企業展示 10:00 筑波技術大学活動紹介ブース 13:00 20周年記念企画①写真で見る、PEPNet-Japanの20年間の歩み 13:15 20周年記念企画②全体会「聴覚障害学生支援はどのように発展してきたかーPEPNet-Japanの歩みから見る聴覚障害学生支援の歴史とこれからー」 15:15 クロージングセレモニーおよび「聴覚障害学生支援に関する実践事例コンテスト2024」表彰式 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  実践事例コンテスト、実践発表、企業展示において、各大学の学生団体、大学、企業が行っている聴覚障害学生支援に関する取り組みの発表を聞いた。実践事例コンテストでは、各大学の学生と交流でき、PSが行っている取り組みを共有した。  筑波技術大学の紹介では、実際に行われている授業の方法や、学生が行った研究について聞いた。  セミナー企画では、聴覚障害学生支援の歴史を学び、手話による情報保障が行き届いていない点や、音声認識によりノートテイクの利用が減っている点などの 現在の課題を聞いた。学生交流企画では、各大学のPSと類似した活動を行う学生や、聴覚障害学生と交流することで、他大学の取り組みを知るとともに、聴覚障害学生が抱える課題について知った。  基礎講座では、学生のニーズに寄り添うために必要なこと、教職員分科会では支援者養成の課題と解決策等を学んだ。  20周年記念企画では、歴史を振り返ったうえで、支援で良くなったことや、手話通訳に関する課題などを知った。 ### 4. 活動の振り返り  本シンポジウムに参加し、今までの自分の考えは間違っていることが非常に多かったと感じた。「たぶんこうだろう」で行動していたところを反省する機会となった。  まず、筑波技術大学の授業紹介時に、実際の聴覚障害学生の授業形態を知ることができた。体育など、他大学では障害を理由に制限している科目を、制限しなかったり、数学ではできる限り受講学生に寄り添った授業づくりを心がけていたりしていることを知り、安全には配慮しつつも、障害の有無ではなく、個々人にあった教育が大切だと感じた。同ブースで数学専攻の聴覚障害学生の情報保障に関する課題を聞くことができた。専門的な内容のため、ノートテイクが適切でなかったり、画面が複数あることで、視線の動きが大変であったり、文字による情報保障しかできなかったりなど、様々な課題を聞き、ただノートテイクをすることだけが、情報保障ではないのだと考えるきっかけとなった。   セミナー企画や20周年記念企画においては、聴覚障害支援の歴史を振り返ることで、情報保障の在り方は、時代の変化にかなり伴っているが、現在の体制は時代に伴っていないように感じる。財政的な問題はあるものの、よりAIの活用を考えることも必要なのかと思った。また、手話通訳の話もあがった。大学において、情報保障の方法に手話通訳が用いられることはほとんどない。文字情報だけでは、音声情報の細かなニュアンスを伝えることが難しく、情報保障としては不足している可能性がある。文字よりも手話の方が良いという聴覚障害学生もいるため、PSでも手話通訳ができる人材の育成は課題になっていると思う。  シンポジウムにおいて、なぜ聴覚障害学生から自分の困り感を訴えないといけないのかという問題や、逆に自身の困り感やニーズをきちんと伝えることができないという問題があることを初めて知った。 可視性の低い障害は他者から気付かれづらいという問題を解決するために、心理的バリア等の社会的障壁の除去やニーズを伝えやすい環境の整備が必要である。  “Nothing about us, without us”という言葉の通り、障害学生のニーズに耳を傾け、どうしたらその方の学びが良くなるのかを考え続けることで、より良い体制や共生社会の実現に繋がると実感した。 【58ページ】 ## 【大阪大谷大学交流会】 文責:秋武百華、福長奏 ### 1. 目的  PS、らくちんラボの物理的バリアに関する活動について知りたいという要望を果たす目的で実施した。実際に学内のバリアフリー施設を見学すること、ピアサポーター同士で情報交換を行うことが目的である。 ### 2. メンバー 武内、秋武、福長 大阪大谷大学から教員1名、ピアサポート学生1名、当事者学生1名、介助者1名 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 2024年8月20日 *事前に資料等を作成  大阪大谷大学は、九州大学の取り組みのうち、物理的空間の支援やPSの仕組みを知りたいという要望だったため、PSの簡単な説明に加えて、BM(バリアフリーマップ)、設備改善プラットフォーム、ルート探索アプリに関して、活動の概要と実際に改善された例について紹介する資料を作成した。 #### (2) 活動内容  九州大学からは物理的バリアに関係する活動として、BM、設備改善プラットフォーム、ルート探索アプリについて紹介した。紹介の際は、UDトークを使用し、同時にPSが修正を行った。その後、らくちんラボのドライブスルー型駐車場や車椅子対応の押しボタン式信号機等の見学を行った。  大阪大谷大学の支援体制について伺うとともに、支援の質を向上させるための体制づくりについて提案も行なった。 (図1)ドライブスルー型駐車場見学 【内容説明ここから】 交流会の参加者が、九州大学のドライブスルー型駐車場を見学している写真。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 (図2)車椅子利用者も押しやすい押しボタン式横断歩道見学 【内容説明ここから】 交流会の参加者が、九州大学の車椅子利用者も押しやすい押しボタン式横断歩道を見学している写真。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 (図3)当日使用したスライド 【内容説明ここから】 九州大学アクセシビリティ・ピアサポーター(PS)について説明したスライド。障害の有無や身体特性に関わらず、九州大学の全員が快適に過ごすための活動を行っていることが説明されている。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ### 4. 活動の振り返り  準備の期間が短かったが、メンバーで担当を決めて活動班の内容を把握するなど、可能な限りの準備を進めることができた。また、ピアサポート学生の体制などは、学生同士の意見交換ができたのでよかった。  しかし、交流は物理的バリアに関する説明や質問が中心だったが、関わりのない班に所属するPSの知識が不十分だった。そのため、先生方に頼る部分が多く、九州大学と大阪大谷大学の学生同士の交流ができていないように感じた。大阪大谷大学の要望として、九州 【59ページ】 大学のPSの体制と物理空間の支援の取り組みを知りたいという内容であったので、事前にPSが主体的に説明できるように準備を進めるべきであった。また、PS側も大阪大谷大学の取り組みについて調べた上で参加し、各大学の取り組みについてディスカッションできるようにするべきであった。  一方、九州大学に比べ、大阪大谷大学では障害学生とピアサポート学生の交流が盛んに行われており、支援者と利用学生の距離が近く、障害学生のニーズに基づく支援を進めているようだった。この点は九州大学の体制に活かしていきたい。また、大阪大谷大学は、PCNTのスキルを持つ人に対して、PCNTを利用したい学生が多かった。一方で、九州大学では、講座を受けてPCNTのスキルを持つPSの人数に対して、PCNTの利用者数が少ないため、PSが他大学のPCNT支援に携わる可能性を評価した。 ## 【令和6年度 大学間連携プログラム(熊本大)】 文責:秋武百華、福長奏 ### 1. 目的  九州・沖縄地区国立大学法人障害者支援に関する大学間連携プログラムによる研修会(以下、大学間連携プログラム)は、障害学生支援の基本的な考え方を身に付け、その中でも聴覚障害者支援、とくにパソコンノートテイク(以下、PCNT)について基本から実践までを学び、社会に出てからも生かすことができる考え方とスキルを習得することを目的としている。今年は、「『知ろう☆やろう☆広めよう☆ノートテイク!』地域×大学」と題し、九州・沖縄地区国立大学所属の学生及び教職員を対象に、参加者同士の交流、講義及びPCNTの演習が行われた。 図1 熊本大学 【内容説明ここから】 熊本大学の門の写真。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ### 2. メンバー 武内、秋武、福長 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 2024年8月21日(水)13:30~17:00 #### (2) 活動内容 〔表 開始〕 〔製作者注:以下の表は原本では59ページから60ページまである。注、終わり〕 13:30~13:35 開会挨拶 熊本大学理事・副学長 宇佐川 毅様 13:35~14:05 お互いの大学を知るWAKUWAKUタイム 14:05~14:15 休憩 14:15~15:15 研修Ⅰ 講義『障がい学生支援について』熊本大学大学院教育学研究科 菊池哲平教授 『聴覚障がい者支援について』尚絅大学こども教育学部 古田弘子教授 『地域におけるノートテイク』パソコン文字通訳グループ”らん” 井上祐子代表 『大学におけるノートテイク』九州大学基幹教育院 下中村武助教 『ノートテイクとの出会い』九州大学当事者学生 15:15~15:25 休憩 15:25~16:50 研修Ⅱ 演習・グループワーク 16:50~16:55 まとめ・アンケート記入 16:55~17:00 閉会挨拶 熊本大学障がい学生支援室長 藤瀬 昇教授 17:00~ 茶話会 〔表 終わり〕 ### 4. 活動の振り返り  「お互いの大学を知るWAKUWAKUタイム」では、各大学で行われている支援活動について知ることができた。熊本大学『学生サポートサークル』からの参加者が自身の活動について、「なんでもや」と表現していたのが印象的で、障害者支援に限定せず、大学構成員全体のお悩み相談室のように幅広い活動を行っており、サークルであることによる活動の柔軟さが感じられた(図2を参照)。主に情報保障を目的とする活動について共有したことで、ノートテイクにさまざまなソフトが使用され、さまざまな人がノートテイクを担当していることがわかった。例えば、体育や英語の授業で手書きノートテイクを実施したり、利用学生と同学部の先輩からテイカーを募ったり、外国語の授業では職員が支援に入ったりしていることに驚いた。また、支援学生、利用学生及び教職員によるノートテイクに関する意見交換会や、定期的なノートテイクの練習が行われている大学もあった。  研修Iの熊本大学・菊池教授による講義では、基礎的環境整備についての説明がされた。合理的配慮の下層にある、多様な授業形態や教職員に対する啓発及び相談窓口の整備等の支援体制の重要性を学んだ。尚絅大学・古田教授の講義では、いかにノートテイクが社会で用いられているかを学んことで、社会でのノートテイクの需要を知り、ノートテイクのスキルが大学外でも求められることに気がついた。また、当事者学生の講話を受けて、ノートテイクの意義を再確認し、自分の支援活動を振り返ることになった。  研修Ⅱの演習・グループワークでは、九州大学・下中村助教の下、IPtalkの使用方法を学び、連係入力の実践を行った。初対面の人と行う連係入力の難しさと同時に、ノートテイカー同士の雰囲気づくりの重要性を感じた。  茶話会では、これから受けたい研修について話し、自身のスキルを磨くとともに学んだことを各大学に持ち帰ることの必要性を共有し合った。他大学では、ノートテイクの研修を受けずに、有償ボランティアとして支援をしている学生もいたことから、九州大学でのノートテイク講座を周知するとともに、どの大学でも質の保たれた支援を提供できるようにするべきであると感じた。また、九州にある国公立大学が参加したノートテイカー学生共同養成講座の受講生と再会するなど、学生同士の交流もできた。受講後の支援について相談を受けることもあったため、講座終了後も持続的に情報交換ができるような体制づくりに加え、大学の垣根を超えた学生同士の交流も重要であると感じた。 大学間連携プログラムでは、広範囲で支援活動を充実させるために、大学間連携の重要性を感じた。共有したことを九州大学に持ち帰り、前述したような他大学の研修や実践における優れた点を取り入れるため、今後も積極的に大学間連携プログラムに参加していきたい。 図2 熊本大学『学生サポートサークル』のポスター 【内容説明ここから】 熊本大学の学生サポートサークルのポスターの写真。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 【61ページ】 ## 【障害学生モニター会議】 文責:白水愛彩 ### 1. 目的  九州大学障害学生モニターとは本学の  学生がバリアの無い学生生活を過ごすことができるように九州大学学務部学生支援課が行っている会議であり、障害学生やPSが意見や提案を挙げる。九州大学における障害者支援の改善につながるようなテーマから、全学的な観点において、PSとして活動している経験からの目線で九州大学での課題を発見し、大学に提言することで解決を図るものである。 ### 2. メンバー 武内、秋武、白水 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 1/20 個人活動のため活動場所は無し 提案内容を立案、資料作成。 3人 1/24 個人活動のため活動場所は無し 資料の修正。 3人 1/31 個人活動のため活動場所は無し 資料を学生支援課(Forms)に提出。 3人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  学生モニター会議では、各メンバーがそれぞれの視点からの提案内容を考えた。まず、提案内容が全学的な立場に立っているか方向性を検討した。次に、提案内容について学生支援課に提出するための資料を作成した。修正を反映させ、学生支援課のFormsに資料を提出した。提出資料に対して、後日学生支援課から回答があった。 ### 4. 活動の振り返り  今回の学生モニター会議は、対面で行われず、口頭で説明できなかった。資料を読んでいただくだけで内容が理解してもらえるように、なぜその取り組みが必要であるかが分かりやすいように、資料の作成を行った。それぞれのメンバーの提案内容や資料、それらに対するインクルージョン支援担当理事からの回答は最後に添付しているため、ぜひ見ていただきたい。(表1、図1)  実際に対面で学務部支援課やインクルージョン担当理事とPSとで意見を交えながら、提案内容を完成させることができなかったのは残念な気持ちもある。しかし、資料だけでいかに分かりやすく、見やすく内容を伝えるために、どのような図表が必要か、詳細を詰めるべきところはどこなのかを考える力は向上したのではないかと感じた。全学的な視点からの意見を提案することで、PSは学内のバリアを解消し、アクセシビリティを高める立ち位置であることを再認識できたと思う。さらに、PS内の活動を見直すこともできた。 それぞれの提案内容は九州大学のバリアを無くすことに貢献できると考えている。これからもPSとして活動していく中で解決すべき課題を見つけ、役割を果たしたい。 表1 提案内容とそれに対する回答 〔表 開始〕 提案内容 回答 セクシュアリティに特化した組織の設立 キャンパスライフ・健康支援センター及びハラスメント相談室で対応する。今後必要に応じて検討する。 合理的配慮に関する情報の開示 配慮の取り組みはHPで既に公開しているが、資料への掲載を検討する。 秋季式典のPCNT導入 秋季式典は小規模であるため、情報保障を必要とする学生の調査、英語でのテイクができるかの検討が必要。 〔表 終わり〕 【62ページ】 図1 提案資料 【内容説明ここから】 秋季学位記授与式及び入学式でのパソコンノートテイクの導入に関する提案資料。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 ## 【PS総会】 文責:白水愛彩 ### 1. 目的  活動成果を共有し、今年度行った活動を把握する。また、PS活動を通して学んだことや感じていることを、グループワークなどの交流を通して今後のPS活動に活かすことを目的とする。 ### 2. メンバー  2024年度は計3回開催された。各会の参加者を以下に記載する。 (第1回PS総会) PS(51名):上田、黄、中野、延原、濵、幸野、小栁、重信、髙畑、三浦、 上村、清田、鈴木、武末、武内、中島、林、藤原、古瀬、森、本岡、内村、北村、隈本、佐藤、白水、 楢木、野中、深堀、福長、松尾、森下、山口、石田、泉谷、伊牟田、岩本、江口、上田、 大森、小野、神谷、瀧内、多田、友岡、永野、馴松、南里、濱崎、日永田、吉村 オブザーバー:小城高校 吉永先生 (第2回PS総会) PS(38名):中野、幸野、重信、高畑、小栁、重信、髙畑、荒川、上村、鈴木、武末、武内、中島、藤原、古瀬、森、秋武、内村、黒田、白水、楢木、野中、深堀、石田、伊牟田 、江口、大森、小野、神谷、北村、佐藤、瀧内、永野、馴松、濱崎、日永田、本岡、吉村 (第3回PS総会) PS(44名):上田、黄、中野、延原、濵、小栁、重信、髙畑、上村、清田、鈴木、 武末、武内、中島、藤原、古瀬、森、秋武、井之上、内村、隈本、黒田、白水、楢木、野中、深堀、福長、森下、石田、伊牟田 、江口、大森、小野、神谷、北村、佐藤、瀧内、友岡、永野、馴松、南里、濱崎、日永田、本岡、吉村 【63ページ】 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 〔表 開始〕 日程 活動場所 活動内容 参加人数 6/3 原則対面 第1回総会 51人 8/7 原則対面 第2回総会 38人 2/10 原則対面 第3回総会 44人 〔表 終わり〕 #### (2) 活動内容  総会では主に活動報告、グループワークが行われる。特筆すべき点として、第1回では新加入したPS、継続して活動を続けているPSの自己紹介を兼ねたグループワークが行われ、第2回では教室を広く使ったPSのアンケート、第3回では活動報告、グループワークの後にPS修了式が行われた。 ### 4. 活動の振り返り  今年度は新加入のPSが今までに比べ増えたことが印象的であった。伊都キャンパス以外のキャンパスのPSも一堂に会する様子はこれからのPSの在り方が変わることを予感させた。  今年度の総会の概括として、どの総会も以前までの活動よりも、よりメンバーが能動的な参加ができるように内容を工夫していたと言える。第1回から第3回の内容はどれもグループワークが入っており、メンバーは現状のPSについて考え、これからのPSに必要なものは何かを考えることができていたと思う。  第1回では、『「ピア・サポート」とは何か?』、『「ピア・サポート」で大切なことは何か?』『今後どんな「ピア・サポーター」になりたいか?』の3つのテーマがそれぞれ、各3班に割り振られた。それぞれのテーマから思いついたキーワードをそれぞれの班のメンバーが出していくという活動であった。PSの基礎的な部分がテーマとなっており、これからPSとして参加していくメンバーにとって必要で、重要な時間になっていたと思う。  第2回では、PSに関する簡単な質問に対して回答する方法が割り振られた場所まで移動するという、「体でアンケート」が行われた。質問の内容として、例えば、『将来、PSの活動に関する仕事に就きたいか?』などがあった。また、その後アイデアコンテストにより、PS活動を通して感じた課題とそれに対する課題を議論する時間が取られた。  第3回では、まず今年度の活動報告会が行われた。これまでの活動報告は、それぞれの班のリーダーが代表して壇上に立ち、報告する形式であったが、今回はブース形式であった。リーダーだけでなく班員が発表を行うことで、自身の活動の振り返りができたり、質疑応答が非常に盛んに行われたりといった能動的な活動が行われていた印象がある。その後のグループワークでは、総会企画委員が用意した様々なテーマのベン図にPSが行っている活動すべてを分類するという活動が行われた。このワークにより、現在のPSに充足している活動、逆に不足しているためにこれから必要な活動を考えられたのではないかと思う。  来年度からのPSの活動がさらに活発になるような総会をこれからも期待したい。 (写真1)第3回PS総会での集合写真 〔写真 終わり〕 【64ページ】 ##【定例会】 文責:白水愛彩 ### 1. 目的  毎週月曜日の18:30〜20:00の時間で、各キャンパスに原則対面でPSが集まり、ミニレクチャーや班活動を行い、九州大学内外のアクセシビリティの向上のための活動を行う。 ### 2. メンバー  2024年度から所属班は1人原則1班になり、各定例会によって参加メンバーが異なるため、省略する。 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 毎週月曜日6限 18:30~20:00 前期:6月10・17・24日、7月1・8・22日(計6回) 後期:10月7・21・28日、11月11・25日、12月2・9・16・23日、1月20日(計10回) #### (2) 活動内容  定例会の基本的な流れとして以下に示す。 1.活動前連絡(18:30〜18:35) 2.ミニレクチャー(18:35〜18:50) 3.班活動(18:50〜19:50) 4.活動報告・活動後連絡(19:50〜20:00)  定例会は、伊都、大橋、馬出のキャンパスごとに対面で複数の活動が並行して行われた。(表1)ミニレクチャーは、EPSが主体となってレクチャーし、PS間でのグループワークで意見交流が盛んに行われた。2024年度から、定例会で自身の所属班が参加しない場合は、定例会に参加しない方向になった。 ### 4. 活動の振り返り  定例会では、EPS学生によるミニレクチャーが毎回行われた。PSに必要な知識である合理的配慮や個人情報保護について学び、グループワークでPSの現状や課題などを考える時間あった。また、九大を卒業した元PSをゲストに現在どのようにPSでの経験を生かしているかなどの体験談など充実したレクチャーが行われた。   また、後期の定例会からはPS同士の接続性が不足している課題を解決するために、一人ひとりが簡単な自己紹介をする時間をとることで、互いを知ることができた。今年度からPSの人数が非常に増えたこともあり来年度も続けられればと思う。  所属班が1班だけになり、各PSは自身の所属班の活動に集中することができた。しかし、今までは所属班の活動の有無や興味の有無に関わらず、必ず毎週班活動をしていたことから知識や技術が自ずと広がるというメリットがあった。現体制では広い知識や技術の習得は難しいと言える。また所属したい班が複数あるPSにとっては活動がしにくいという課題がある。予算やPSの現状などを検討する必要はあるが、オブザーバー制度などの導入も課題の解決の一つである。  来年度は、定例会で取り組む活動内容を充実させ、PS全体で活動を発展させていきたい。 【65ページ】 表1 前期・後期で行った班活動一覧 日程 伊都Ⅰ 伊都Ⅱ 伊都Ⅲ 伊都Ⅳ 馬出 大橋 6/10 キャンパススイッチ(発達) いろこと キャンパススイッチ(聴覚) PS研修 ソロ空間 6/17 IQネット いろこと PS研修 設備改善 ソロ空間 6/24 キャンパススイッチ(発達) いろこと キャンパススイッチ(聴覚) PS研修 ソロ空間 7/1 キャンパススイッチ(発達) いろこと 設備改善 CUD 7/8 IQネット いろこと キャンパススイッチ(聴覚) PS研修 CUD 7/22 キャンパススイッチ(発達) いろこと キャンパススイッチ(聴覚) PS研修 CUD 10/7 BMマニュアル 広報・HP キャンパススイッチ(聴覚) ソロ空間 10/21 IQネット PCNTマニュアル作成 啓発マンガ 設備改善 CUD 10/28 BMマニュアル 広報・HP PCNTマニュアル作成 設備改善 ソロ空間 11/11 BMマニュアル PCNTマニュアル作成 啓発マンガ 設備改善 CUD 11/25 IQネット 広報・HP PCNTマニュアル作成 設備改善 CUD 12/2 BMマニュアル PCNTマニュアル作成 啓発マンガ 設備改善 ソロ空間 12/9 BMマニュアル 広報・HP PCNTマニュアル作成 設備改善 CUD 12/16 BMマニュアル PCNTマニュアル作成 啓発マンガ 設備改善 ソロ空間 12/23 BMマニュアル 広報・HP PCNTマニュアル作成 キャンパススイッチ(聴覚) 設備改善 CUD 1/20 IQネット PCNTマニュアル作成 啓発マンガ 設備改善 設備改善 CUD 〔表 終わり〕 ※馬出での「設備改善」はここでは設備改善プラットフォーム。 【66ページ】 ##【運営会議】 文責:山口紬 ### 1. 目的  月に1回約60分間、基本的に各活動班のリーダー(例外あり)がオンラインで集まり、各班の活動状況を報告・相談し、PS全体の運営についてIN室の先生方とともに議論・検討することが目的である。他の班の活動状況を把握し、必要に応じて連携する場としての役割もある。特に今年度は活動班の人数調整・内容の検討や、総会の運営、運営会議のあり方などについて議論し情報を共有する場として機能した。 ### 2. メンバー メンバー:上田(綾)、延原、重信、髙畑、幸野、荒川、三浦、上村、清田、小栁、鈴木、武内、武末、中島、林、藤原、古瀬、森、秋武、井之上、内村、隈本、黒田、白水、楢木、野中、福長、深堀、松尾、森下、山口、北村、吉村 オブザーバー:上田(慶)、石田 ### 3. 今年度の活動 #### (1) 活動スケジュール 活動場所:全てオンライン 〔表 開始〕 日程 活動内容 参加人数 4/16 活動班調整、情報共有 26人 5/13 活動案報告、質疑応答、IN室より情報共有・検討 31人 6/11 活動報告 11人 7/23 総会のプログラム検討 10人 8/20 総会の振り返り 7人 9/9 後期の活動・PSの運営検討 8人 10/21 運営会議のあり方について検討 13人 11/18 マネジメント業務の分担・他の班との連携についての相談・共有、活動報告 14人 12/16 運営会議のオブザーバー参加・書類提出の不備について共有 12人 1/27 総会のプログラム検討、新しい活動検討 13人 2/17 新しい活動の進捗報告、来年度の活動の引継ぎ 11人 3/17 新しい活動の進捗報告、新歓、来年度の活動について 14人 〔表 終わり〕 ※1/27はオブザーバー参加7人 #### (2) 活動内容  前期前半(4・5月)は活動班リーダーに限らず、APS・EPSの学生全員が参加した。活動班に所属するPSの人数調整、今後のPSの体制の情報共有とそれに対する質疑応答、またそれらを踏まえ活動案の検討を行った。前期後半(6〜8月)は、各活動班のリーダーのみの参加となった。定例会等で活動が始まった班の活動報告や、総会のプログラム検討を行った。後期(9〜3月)も引き続き、各活動班のリーダーが基本的に集まった。後期の活動について検討することに加え、運営会議をどのような場にしていくかが議論の中心となり、運営会議での議題や、参加者について話し合った。またマネジメントについての相談や、PS全体の課題(提出書類の不備など)に対する対策の検討、総会のプログラム検討、新しい活動の内容や担当者の検討を行った。活動の引継ぎについても共有された。 ### 4. 活動の振り返り  今年度はPSの活動形態が大きく変化したことにより、各回で幅広い議題を取り上げた。例年と大きく異なる点としては、活動報告だけではなく、よりPS全体の運営に対して検討したことが挙げられる。  まず活動班の人数に制限ができたことによる人数調整に始まり、活動班に所属しない新規のSPSに対する研修の内容の検討などを行った。運営会議自体のあり方についても議論し、活動に大きな動きがあった班のみが活動 【67ページ】 報告すること、マネジメントの悩みを共有すること、先生やPSから議題をその回ごとに提供することが内容として定められた。参加者はEPS、班のリーダー、リーダーになる可能性のあるPS(オブザーバー)の参加が決められ、実際に1月の運営会議ではオブザーバーとして来年度リーダーになる可能性のあるPSが参加する場も設けられた。また総会のプログラム作成を学生が担当することとなったため、内容等について運営会議で検討し、総会の開催に移す基盤とした。  これらの議論を通して、運営会議の目的であるPS全体の運営について検討し実際の活動につなげていく役割を果たせたと言える。またPS自身が運営会議の内容を見直すことによって、より能動的、積極的に議論に参加し運営に携わることができたと考えられる。私自身運営に携わることで、より業務に対して責任を持つようになり、また総会の準備などを通してPSの目的やあり方を再確認し共有する良い機会となったと考えている。来年度以降も、PS自身の積極的な意見の表明、活動やマネジメントに関する相談、PS全体の課題の共有の場として機能することが求められる。具体的には学生によるファシリテーター制の導入や、実施形態の再考などが挙げられるが、そのこと自体についてまずは新年度にどのように実施していくか、学生を主体として定めていくことが必要であると考える。 【69ページ】 # 3. 参考資料 【71ページ】 ## 2024年度 PS学生一覧 〔表 開始〕 〔製作者注:表2024年度 PS学生一覧は原本では71ページから72ページまである。注、終わり〕 区分 No. 名前(50音順) 所属 EPS 1 幸野 優希 法学部 EPS 2 重信 まこ 農学部 EPS 3 髙畑 夏希 経済学部 APS 1 秋武 百華 医学部 APS 2 荒川 しおり 医学部 APS 3 井之上 真悠 文学部 APS 4 上田 綾香 人間環境学府 APS 5 上村 菜月 教育学部 APS 6 内村 颯杜 芸術工学部 APS 7 清田 みお 教育学部 APS 8 隈本 陽太弥 教育学部 APS 9 黒田 咲希 医学部 APS 10 小栁 侑未 教育学部 APS 11 白水 愛彩 法学部 APS 12 鈴木 万結 芸術工学部 APS 13 武内 悠 理学部 APS 14 武末 愛理 教育学部 APS 15 中島 諒子 芸術工学部 APS 16 楢木 うだつ 教育学部 APS 17 野中 莉央 教育学部 APS 18 延原 拓叶 工学府 APS 19 濵 もも 統合新領域学府 APS 20 林 朋紘 芸術工学部 APS 21 深堀 由倫香 教育学部 APS 22 福長 奏 共創学部 APS 23 藤原 涼 法学部 APS 24 古瀬 健心 法学部 APS 25 松尾 和都 医学部 APS 26 三浦 愛佳 共創学部 APS 27 本岡 真奈 教育学部 APS 28 森 悠一郎 経済学部 APS 29 森下 はなの 教育学部 APS 30 山口 紬 教育学部 SPS 1 石田 華蓮 教育学部 SPS 2 泉谷 楓花 工学部 SPS 3 伊牟田 凛々 共創学部 SPS 4 岩元 凛 医学部 SPS 5 上田 慶子 工学部 SPS 6 江口 理子 医学部 SPS 7 大野 小春 文学部 SPS 8 大森 日南子 芸術工学部 SPS 9 小野 碧洋 医学部 SPS 10 神谷 麻央 芸術工学部 SPS 11 北村 由依菜 共創学部 SPS 12 佐藤 理菜 経済学部 SPS 13 瀧内 杏莉 医学部 SPS 14 多田 ちさと 工学部 SPS 15 友岡 ひかり 医学部 SPS 16 中野 愛 人間環境学府 SPS 17 永野 咲 共創学部 SPS 18 馴松 愛子 薬学部 SPS 19 南里 凪咲 共創学部 SPS 20 濱崎 裕理 経済学部 SPS 21 日永田 涼葉 理学部 SPS 22 黄 新皓 地球社会統合科学府 SPS 23 吉村 歩乃佳 芸術工学部 〔表 終わり〕 【73ページ】 ## 九州⼤学障害者⽀援ピアサポートリーダー認定  九州大学では、PSとして障害者支援に関する必要な知識を修得した上で、学内における障害者支援活動に積極的に参加し、指導的な役割を果たした学生を「九州大学障害者支援ピアサポートリーダー」として認定しています。  2024年3月24日、本学では第10号の九州大学障害者支援ピアサポートリーダーとして、農学部4年の重信まこさんが認定され、石橋総長より認定証を授与されました。 図1 九州大学障害者支援ピアサポートリーダー認定証授与式の様子 【内容説明ここから】 2点の写真。左側の写真では、農学部4年の重信まこさんが、九州大学障害者支援ピアサポートリーダーの認定証授与において、名前を呼ばれて起立している写真。右側の写真は、手話通訳等で九州大学学位記授与式に関わったPSと、PSの卒業生の集合写真。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕 【74ページ】 ## カバーデザイン制作意図 制作者:教育学部3年 清田みお  さまざまな活動やテクノロジーと、私たちのアイデア・思い、人々の価値観の変容が合わさることで、さらに社会は暮らしやすいものになる、という思いを、電気回路になぞらえて表現した。回路を繋げているものは、PCNT、啓発マンガ、キャンパススイッチなど、本年度実施した活動をイメージしている。ただテクノロジーを導入したり、活動を行ったりするだけではアクセシビリティの向上には不十分である。私たちPSや社会の人々の、アイデアやマイノリティへの深い理解・知識があることで、初めてすべての人にとって暮らしやすい社会ができるということが伝わっていれば幸いである。 【75ページ】 # アクセシビリティ・ピアサポーター学生の指導担当 ・田中 真理(室長、教授) ・吉田 ゆり(部門長、教授) ・大野 愛哉(准教授) ・羽野 暁(特任准教授) ・下中村 武(助教) ・脇浜 幸則(助教) ・間田 陽子(テクニカルスタッフ) ・永田 萌奈(テクニカルスタッフ) ・林田 緑(テクニカルスタッフ) ・日下部 修(テクニカルスタッフ) アクセシビリティ・ピアサポーター学生の活動にあたって、 学務部学生支援課のご協力をいただきました。 本活動報告書には「K-UDフォント」(九州大学ユニバーサルデザインフォントの略)を使用しています。K-UDフォントは、株式会社フォントワークスが九州大学大学院芸術工学研究院との共同開発に基づいて制作したUD(ユニバーサルデザイン)フォントシリーズから選定し、命名しました。より読みやすく、より見やすく、より伝えやすい文字であることを目的としてデザインされた書体です。 # 原本奥付 九州⼤学アクセシビリティ・ピアサポーター 活動報告書 2024 2025年 7月 発行 発行元 九州大学キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室 〒819-0395 福岡市西区元岡744 伊都キャンパスセンター1号館1階 TEL:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp 編集 山口紬、日永田涼葉、白水愛彩、中野愛、森悠一郎 カバーデザイン 清田みお 気付きスイッチ 【内容説明ここから】 「気づきスイッチ」と呼ばれているイラスト。中心に、鼻がスイッチの形をした顔。左下に、右手があり、人差し指でそのスイッチを指差している。右上に「気づきスイッチON」と白抜きで書かれたオレンジの円。 【内容説明ここまで】 〔図 終わり〕